FC2ブログ

空族祭SS ヘイム


No.15

■イベント 「ステンシルの正体は?」 投稿者:ヘイム 投稿日:2012/03/07(水) 22:00
一枚絵 14

昼 ファッティホエール号 甲板

ジョージ「クロエさん、ちょっとお願いがあるのですが」
主「なんですか、ジョージさん」
ジョージ「以前お話していた奴隷市場の捜査。あれについてなんですがね」
主「はい」
ジョージ「糸口になりそうな手がかりを見つけたんですよ」
主「えっ!」
アケチ「搬送場面でも目撃したんですか?」
ジョージ「いいえ。そこまで明確な証拠は絶対に出てこないでしょう」
主「…つまり、全くの予想外なところからの手がかりだと?」
ジョージ「その通りです。ここ数年前から、このネグロは都市と貧困層のエリアを分ける計画が進められていることはご存知ですよね?」
主「ああ、あのバカでかい壁を作るっていう…」
ジョージ「そうです。ではその壁に、たくさんの落書きがあることはご存知ですか?」
主「まあ、あれだけたくさんありますし。でも、どうしてそんな話を?」
ジョージ「実はその落書きに、反政治的なメッセージが込められたものが含まれているんですよ」
主「!」
アケチ「グラフィティ、っていうやつですか」
ジョージ「はい。そしてそのメッセージは奴隷市場があることを暗に示したものや、この国のあり方を皮肉ったもの」
    「果てはネヴィルにとって都合が悪いであろう情報を書いたものまである」
主「でも、そんなものすぐに消されるんじゃ…」
ジョージ「はい。現にそれらは一週間と持たず街の公安によって消されている」
アケチ「元々街の景観を損ねる、っていう名分がありますもんね」
ジョージ「ええ。ですが問題はここからなんです。そのグラフィティには必ず"stencil"と書かれているんです」
主「stencil?」
アケチ「美術用語の一種だよ。簡単に言うと切り絵ってあるだろ?あれを作って、紙に置く」
   「その上から絵の具を塗って紙に絵を反転させるんだ」
主「へえ」
ジョージ「正確には"ステンシルプレート"ですね。テンプレートとも呼ばれているようですが」
    「それがチーム名なのかはわかりませんが、次第に模倣者が現れ、今では様々な名前を書き込んだグラフィティが壁に溢れるようになった」
    「ですが、先ほどのstencilが書かれているグラフィティだけは字体がまったく一緒なんですよ。歪みもない」
主「!」
アケチ「文字通り、ステンシルプレートを使って書かれた文字だと」
ジョージ「間違いなくそうでしょう。そして街の役場に確認したところ、このグラフィティの描き主が最初のグラフィティを描いた人物でもある」
主「その人物にコンタクトをとりたいから、俺達に協力してほしいってことですね」
ジョージ「話が早くて助かります。協力していただけますか?」
主・アケチ「はい!」



そして・・・



夜 ネグロ貧困層エリア 「壁」付近

主「本当だ…どれも貼り付けたみたいに同じ字体だ」
アケチ「よくこんなのに気づきましたね」
ジョージ「ははは、手がかりは少しでもほしいですから。捜査の基本ですよ」
主(絶対この人だけだと思う…)


誰か助けて! 私を助けて! みんなを助けて!  stencil

豚は草を 人は豚を ネグロは人を食べる  stencil

私達の可能性を吸い上げてできた宿木は住みやすいですか?  stencil

この国の地下には働かされアリがたくさんだ!キリギリスは悠々自適に日差しを浴びているのに  stencil

悪魔は親切 天使は無慈悲 貴族は残酷 私はどれもいらない  stencil


アケチ「他のグラフィティは『俺は最強』とか『世の中反転』とかわけわかんないけど、確かにこのstencilだけはなんか違うね」
主「結構面白いな」
ジョージ「一緒に描かれてる絵のほうはバリエーション豊かなんですけどね。おかげで気づくのに時間がかかりましたよ」
主「それで、どんな人か目星はついてるんですか?」
ジョージ「ええ。間違いなく犯人はこの貧困層エリアにいます」
アケチ「犯人って…」
ジョージ「まぁ、一応落書きは軽犯罪ですから。捜査のきっかけになったので、情状酌量の余地は大いにありますよ」
主(……………)
ジョージ「さて、そろそろいいですか?」
アケチ「え?何がですか」
ジョージ「犯人がどの時間帯に・どのエリアに描くかはここ数週間張り込んで調べておきましたから」
主「間違いなくってそういうことですか!!」
アケチ「僕らは実際に捕まえる手伝いなわけですね…」
ジョージ「すみませんねぇ。警察は確証がないと動けないもので」
主・アケチ(……………)



そして・・・



主(あの大男ですか?)
ジョージ(いえ、違います)
アケチ(じゃあ、あっちの細身の)
ジョージ(いいえ)
主(誰もかれも怪しいな…)
アケチ(チームって何人ぐらいだったんですか?)
ジョージ(一人です)
主・アケチ「「一人ィ!?」」
ジョージ(大声出さないでください)
主(す、すみません。でも一人って…いくらなんでもあれだけのグラフィティを描くにはちょっと)
ジョージ(一人だからこそ、だと思います。複数だと足がつきやすくなりますから)
アケチ(じゃあもっと人気がなくなってから現れるわけですか…)
ジョージ(いえ、ちょうど現れたようですよ。あれです)
主(!)
アケチ(ど、どんなやつだろう?)

………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………

アケチ(お、女の子~~~~!?)
ジョージ(最近の子は逞しいですね)
アケチ(いやそうじゃないでしょう!本当にあの子なんですか!?)
ジョージ(現にあそこで描き始めてるじゃないですか。…ん、クロエさんどうしました?)
主(モモカじゃないか!)
ジョージ(おや、お知り合いでしたか。なら楽に捕まえられそうですね)
アケチ(クロエ、いつ知り合ったの?)
主(この前、模擬戦のペイント弾で機体汚したときあっただろ。あの子塗装工でさ、ユイさんに怒られる前になんとかしようと困ってる時に助けてもらったんだ)
アケチ(ああ、あのときの…じゃあ、『予想外の出費』って嘆いてたのも)
主(彼女に支払ったから。腕は良いみたいだけど、ぼったくられたよ)
ジョージ(それは災難でしたねぇ。…と、そろそろ描き終わりそうですよ)
主(よし、1・2・3で分かれていくぞ)
アケチ(うん)
ジョージ(お願いします)


1……2……3!


モモカ「!!」
アケチ「おっと、ここは通さないよ!…って、うわああああああ!!!」


プシューーーーーーーーーーーッ!!!!!!


アケチ「うわあああ、目の前が見えない!メガネがベトベトだ!」
ジョージ「アケチさん落ち着いてください!クロエさん、彼女を止めてください!」
主「はい!おーい、モモカ!俺だよ!クロエだ!待ってくれ!」


モモカ「!?……………ああ、あのときの…クロエさん…だっけ?」
主「そうそう、クロエだよ。あのときはありがとう。おかげで助かったよ」
モモカ「それはなにより。でも何でこんなトコにいるの?何を見た?アタシをどうするつもり?」
ジョージ「ちょっと話が聞きたいだけですよ。はじめまして、可愛らしいお嬢さん。警察官のジョージ・ウーズクと申します」
モモカ「…警察?ああ、ネヴィルにくっついて甘い汁吸ってる人達ね」
ジョージ「まだ子供なのによく知ってますね。否定はしませんよ」
モモカ「アタシはもう14歳だから子供じゃない。…あとヒテイって何?」
主「…?何で甘い汁とかの表現は知ってるのに『否定』は知らないんだ?」
モモカ「…ミステリアスでいいじゃない。っていうかアタシもう寝たいんだけど」
ジョージ「そうですね、もうこんな遅い時間ですから。よかったら家まで送ってあげますよ?」
モモカ「いらない。そもそもアタシ家なんてないし」
主「え…」
モモカ「この辺の人達みんなそうだよ。家があるのは壁の向こうの人達だけ」
主「じゃ、じゃあ君はどこで寝るんだ」
モモカ「アタシ達はみんなドヤで寝てる」
主「『ドヤ』?」
ジョージ「日雇い労働者の宿のことですよ。宿をひっくり返した言葉です」
モモカ「アタシのドヤは…狭いし、最近仕事も少ないから食糧も少ないし…うう、言ってて悲しくなってきた」
主「じゃ、じゃあさ、俺の船に来なよ。ちょっと聞きたいこともあるし」
モモカ「イヤ!」
ジョージ「ずいぶん嫌われましたね」
モモカ「当たり前じゃん。警察なんてついてったら、またあそこに連れてかれるに決まってる」
主「あそこ?」
モモカ「…!なんでもない!いいからさっさと帰らせてよね」
ジョージ「まあまあ、とって食おうってわけじゃないですから落ち着いてください」
モモカ「しつこい!」
ジョージ「ふう…仕方ないですね。アケチさん、お願いします」
モモカ「え」
アケチ「よーーーーーくーーーーーもーーーーー」


ガシィィィィッ!!


モモカ「きゃああああああ!!い、いふぁい いふぁい いふぁい いふぁい!」
アケチ「よくも僕のメガネをぉぉおお…これ高いんだぞぉおぉおぉ!!」
モモカ「いふぁい いふぁい いふぁい はなふぇ! はなふぃて! ふええええええええええん」
ジョージ「はい、ご苦労様でした。彼女のドヤは狭いらしいですから、クロエさんの船に行きましょう」
    「こんな時間に女の子をほっとくのは警察として見逃せませんからね」
主(………………)



そして・・・



朝 ファッティホエール号 ブリッジ

ユイ「…なるほど、大変だったわね」
アケチ「ホントだよ。結局メガネはダメになっちゃったし…ああ~、お金が~。ユイさん…」
ユイ「ダメ。」
アケチ「うう…言う前に…」
ジョージ「おはようございます、いい天気ですね」
主「おはようございます。昨日はお疲れさまでした」
ジョージ「いえいえ、こちらこそご協力ありがとうございます。さて、後は彼女が起きてくるのを待つだけですね」
主「ユイさん、モモカは?」
ユイ「下の個室で寝かせてるわよ。ホントはおフロとか入れてあげようと思ったんだけどね…どうしても嫌がって」
アケチ「あんなに汚れてたのに?」
主「え、汚れてたっけ?」
ジョージ「彼女の手のひら、見てなかったんですか?塗料まみれの上にマメだらけでしたよ」
主「そうなんだ…」
ユイ「あと、不思議だったのは帽子ね。寝静まってから覗いてみたんだけど、寝てるときもはずしてないのよ。変な子ね」
主「なんだそりゃ?なにか思い入れでもあるのかな?」
ジョージ「いえ、むしろ…」
主「何かわかるんですか、ジョージさん?」
ジョージ「なんでもありません」


ガチャリ


モモカ「………………」
主「あ、おはようモモカ。よく眠れた?」
モモカ「ご飯と寝床、ありがとうございました」
主「ああ、いいよ別に。それよりも」
モモカ「グラフィティは出来心で描きました。反省しています」
主「え?」
モモカ「今日は空族さん相手の仕事があるので職務質問は手短にお願いします」
主「ちょっと待ってくれ、何を言って…」
モモカ「もうしませんから!だから帰らせてください!」
主「ちょっと落ち着けって!お前なんか変だぞ!」
モモカ「アタシもう大人だから物事の分別はわかってます!ちょっと魔が差したんです!」
   「罰金はきちんと支払いますし、セキニン取ってグラフィティも消しますから」


パン!


ジョージ「いい加減にしなさい!!そんな風に、目も耳も塞いでわめき散らすあなたのどこが大人ですか!!」
    「大人と言い張るのならきちんと相手の目をみて話して、相手の話にしっかりと耳を傾けなさい!」
モモカ「ひっく…ぐす…うっく…ひく…」
ジョージ「……大声をあげたから喉が渇きましたね。すみませんがユイさん、飲み物を持ってきてくれませんか?」
    「ちょっと皆さんでお茶にしましょう」
ユイ「はい。わかりました」
アケチ「あ、僕も手伝うよ」



そして・・・



ジョージ「落ち着きましたか?」
モモカ「うん…」
ジョージ「さっきはぶってすみませんね。痛みますか?」
モモカ「大丈夫」
ジョージ「よかった。…さて、昨日言ったとおり私達はただ話を聞きたいだけです」
    「話したくないことには答えなくてかまいません。いいですか?」
モモカ(こくん)
ジョージ「ではまず、なぜグラフィティを描いていたのですか?」
モモカ「…自分がここにいるってショーメイをしたかったから」
アケチ「それは痕跡にしかならないような…」


ポカッ!


ユイ「黙って聞いときなさい」
アケチ「はい…」
ジョージ「…コホン。次に、なぜあなたのグラフィティには、stencilという文字がいつも綺麗に書かれてるんですか?」
モモカ「…うわ。そんなとこまで見てるなんて…ストーカー?」
ジョージ「警察なんて、みんなそんなものですよ」
主(絶対違う…)
モモカ「アタシがそのグラフィティを描いたっていうショーメイ。文字はこれを使って書いた」
主「うわ、昨日の塗料でベタベタじゃないか。ちょっと貸し…」


バッ!


モモカ「触んないで」
主「う、ごめん」
ジョージ「では次に、2年ほど前から…そう、あの壁が作られ始めてから描いてますよね」
    「なぜあの壁にしか描かないのか、そして描き始めたのか教えてくれますか?」
モモカ「塗装の練習にちょうどいい壁だったから。塗装工として独り立ちしたのもそのときだし」
ジョージ「ふむ…ちょっと話は変わりますが、あなた、家族は?」
モモカ「!…いない。ずっと一人」
ジョージ「人間は自然発生したりはしませんよ。そもそも、塗装の技術をどうやって身につけたんですか」
モモカ「…貧困層エリアの人に拾われた。塗装は出来そうな仕事だったから教えてもらった」
ジョージ「その拾ってくれた人は?」
モモカ「もういない。2年前に病気で死んだ」
ジョージ「あなたがグラフィティを描き始めたころと一致しますね」
モモカ「……………」
ジョージ「いくつのときに拾われたんですか?」
モモカ「10歳」
ジョージ「塗装工としての技術も、その人から?」
モモカ「そう」
ジョージ「拾われる前はどうしてたんですか?」
モモカ「……………」

ユイ(……………)
アケチ(……………)
主(気まずい…えーと、モモカは今14歳だから、12歳まで拾われた人と過ごしてて?)
 (で、拾われたのは10歳のときだから、2年間塗装工見習いやってて…あ、そうだ)
 「……あ、あのさモモカ。なんでその帽子ずっと被って」
ジョージ「では最後の質問です。なぜ、あなたのグラフィティには奴隷市場のことが描かれているものがあるんですか?」
モモカ「!!」
ジョージ「街の役場に保管されている資料を調べました。最近のグラフィティこそ詩的な文章と簡単な絵だけですが、初期のものはかなり大掛かりなイラストもある」
    「詩の方も、世の中を皮肉った詩なんてグラフィティではよくありますが、あなたのものはネグロとネヴィル・ナイトメア…そして貴族に関する詩ばかりです」
モモカ「……………」
ジョージ「そして模倣者がたくさん現れるきっかけとなった…1年ほど前の"stencil"のグラフィティ。これはなぜ描けたんですか?」


パサッ


モモカ「………!!」
主「なんですか、写真?」
ユイ「地図…?ずいぶん大きいわね」
アケチ「いや、どっちかというとアリの巣みたいだ。えーと、入り口は描いてないけどなんかいろいろと部屋が…」
   「…これってもしかして!?」
ジョージ「そう、このネグロの地下にある奴隷市場と収容場の全体図ですよ」
主・ユイ「!!」
ジョージ「当時マスコミでは大騒ぎになり、ネグロにインターポールが派遣されて捜査が始まりました。私もその時の一員です」
    「その後、上からの圧力によって捜査は打ち切られて今に至りますが…私のような不良警官は諦め切れなくて」
主「で、でもこれが奴隷市場の地図だっていう証拠はあるんですか?」
ジョージ「当時のネグロの対応、圧力による捜査の打ち切り。そして先ほどのモモカさんの反応で確信しました。これは正真正銘、本物の地図です」
    「…あなたは、ここにいたことがありますね?それも、奴隷として」
モモカ「…どうして…どうして、わかるの?」
ジョージ「地図には入り口や監査室が描かれていません。ですが、奴隷の搬入口は描かれています」
    「そして何よりも、奴隷の収容場と、競りが行われる舞台が奴隷視点で描かれている。そう、舞台の裏側が」
アケチ「本当だ。わかりにくいけど舞台裏っぽいスペースが描かれてる」
主「これを、たった一人で描いたのか?」
モモカ「…そう。みんなアタシが描いたの。中の細かい様子は、市場で知り合った人達とメモしあって、それを集めたものを使って描いた」
   「…これから、アタシをどうするわけ?また市場に連れてくの…?」
ジョージ「はい。連れていきたいですね」
アケチ「ちょ、ちょっとジョージさん!?」
ユイ「なんてこと言うんですか!?」
モモカ「いやだよぅ…うっく、もう、ひっく、あのときみたいな思い、したくないよ…」
主「ジョージさん…本気で言ってるなら、いくらあなたでも」
ジョージ「落ち着いてください。誰も売りにいくとは言ってませんよ」
主「なら、なんでそんなことを!」
ジョージ「奴隷市場をつぶすのに協力してもらいます」
モモカ「え…」
ジョージ「最初に言ったはずです。私達はただ話を聞きたいだけだと。そして、『私はモモカさんにコンタクトをとりたい』と」
アケチ「た、確かに…でも、なんで連れていくだなんて」
ジョージ「ここまで明確な地図を描ける人がいれば、踏み込むこともだいぶ容易になります。こんなチャンス、見逃すことはできません」
    「モモカさん、あなたはいつ収容されてどう脱走したんですか?」
モモカ「…10歳のとき。脱走は、買い主が決まって市場から外に出たときに、一緒に買われた奴隷の人が逃がしてくれた」
主「じゃあ、モモカを売った人は誰なんだ?」
モモカ「……………」
ユイ「で、でもモモカちゃんが収容されたのは、4年前なんでしょう?構造だって変わってるかもしれませんよ!?」
ジョージ「それはないと思います。地下の施設である以上、構造を変えるには大掛かりな工事がいる」
    「いくら通常のビル工事にまぎれて行うといっても、そこに人を割くよりはそのまま奴隷を売り続けていたほうが効率がいいですから」
アケチ「つまり、この地図は充分使えると」
ジョージ「ええ。あとはモモカさん次第です」
主「モモカ…」
ジョージ「モモカさん、あなたのグラフィティは素晴らしいです。何人も立ち止まって見ていて、写真を撮る人もいました」
    「ですが、あなたの目的はそれじゃないでしょう?わざわざテーマを一貫しているのは、奴隷市場をなんとかしたいと思っているから」
    「もっと大人に頼ってください。一人でできることには必ず限界がありますし、大人に頼れるのは子供の特権です」
モモカ「……聞いてもいい?」
ジョージ「どうぞ」
モモカ「他の警察の人達はみんな、奴隷市場のことを隠してる。ネヴィルのご機嫌とって、適当に街を回ってるだけ」
   「なんでジョージさんはその逆をやろうとしてるの?」
ジョージ「私がやりたいからです」
モモカ「でも、そんなことしてもまた上からのアツリョクに止められて、同じことの繰り返しになるんじゃないの?」
ジョージ「だから私達が是正するんです。真面目に生きてる人が損しないようにね」
モモカ「本当にできるの?」
ジョージ「それは協力してもらわないと答えられません」
モモカ「うわ、ズルい」
ジョージ「はい。大人はズルいんです」
モモカ「…わかった。協力する」
ユイ・アケチ「!」
主「いいのか、モモカ?」
モモカ「いいよ。本当にできるかどうか確かめてやるんだ」



そして・・・



主「おーい、モモカ。もうその辺でいいぞ?」
モモカ「ダメ!格納庫のほうなんて着水の繰り返しで塗装がハゲまくりじゃん!このロゴが終わったら、次はそっちをやるからね」
ユイ「…確かに、腕はいいみたいだけど…」
主「…うん。熱中するとこうみたいなんだ」
ユイ「ふ~ん…この前フィデール号がやたら綺麗だったのも、モモカちゃんにやってもらったからだったのね」
主「う…そうです、ハイ」
ユイ「ま、自分のお金でやってもらったみたいだからよしとしましょう」
主「ありがとうございます」
ユイ「でも、『一宿一飯の恩義は返す』ってやけに古風なこと言って、ここまでしてくれるなんてね」
  「ねえ、この件が片付いたら…うちの船に来てもらうなんてどうかな?」
主「うん、俺もそれがいいと思う。さて、そのためにも準備するか!」
 (それにしても…なんでモモカは帽子をはずさないんだろう?)


クエストクリア!





No.84

■奴隷の印 投稿者:ヘイム 投稿日:2012/03/23(金) 01:57

挿絵あり
昼 ファッティホエール号 格納庫

ガキンッ!

レッド「よせ!」
ツバキ「どけやトカゲ野郎。俺ぁそいつを殴らなきゃ気がすまねぇ」
レッド「ハンマーなんかで殴ったら死んでしまうだろう!」
ツバキ「何も頭をやるわけじゃねえよ。ちょっと膝の皿を割るだけだ」
   「そのあと這いつくばってあいつに謝りやがれ。ほら、さっさとこっちこいコラ」
レッド「本気で言ってるなら、俺が相手をするぞ」
ツバキ「上等じゃねえか、この傷の礼もしてやらぁ。人間サマなめてんじゃねえぞ」


ドタドタドタ


ユイ「いったい何の騒ぎ!?」
主「レッドさん、ツバキさん…何やってるんですか!?」
レッド「ちょうどいい、君らはそこのアケチ君を連れていってくれ!」
アケチ「ひっ、ひいい、クロエ!」
主「??? まずは状況を説明してくださいよ!」
 「そもそも、クルー同士の争いは禁止したはずです!」
レッド「今はそんなことを言ってる場合じゃない!」


ブオンッ!


ツバキ「よそ見するとかバカにしてんのかテメェ」
   「おいコラ眼鏡、なんであんなことしたんだ!学者サマお得意の『好奇心』ってやつか?あ?」
アケチ「い、いや…それは…その…」
ツバキ「あぁ!?」
主「落ち着いてください!」
ユイ「そんな剣幕でまくし立てられたら、喋れるものも喋れないわよ!」
ツバキ「チッ…」




そして…




主「とにかく、順を追って説明してください」
ツバキ「事の発端はそいつだ。そいつに聞け」
ユイ「アケチ君、何があったの?」
アケチ「…その…整備室の前を通った時…モモカがサージュ号の塗装をしててさ」
主「ああ、やってくれてたのか、モモカのやつ」
アケチ「それで…ちょうど休憩に入ったらしく、目があってさ。そこからなんとなしに雑談してたんだよ」
ユイ「それで?」
アケチ「だんだん『暑い~』とか、『もっと通気性のいい上着ないかなぁ』とか愚痴が混ざってきて」
   「………それで…その…『暑いんだったら、なんでずっと帽子被ってんだよ』って…その、軽い気持ちで…」
   「彼女の帽子を、とっちゃったんだ」
主「!」
アケチ「そしたら彼女、オデコを隠して悲鳴をあげだしたんだ」
   「僕がそれに驚いてると、泣きじゃくりながら僕にスプレー向けて、ライターで火をつけたんだよ」 (※絶対にマネをしないでください!)
ユイ「ええっ!?」
アケチ「それで僕が怯んだスキに帽子を奪い取ったら、泣きながらどこかへ走り去っちゃったんだ」
ツバキ「で、そこに俺が通りかかったと」
主「なるほど。じゃあ次に、ツバキさんはなんであんなマネを?」
ツバキ「コイツが帽子を取った部分しか見てなかったんだよ。…理由も聞かずにブチのめそうとしたのは悪かったな」
アケチ「いえ…僕が悪いですから…」
レッド「そして、俺はその前までツバキと話してたから、即座にそれを止めようとしたわけだ」
主「そうだったんですか。…とにかく、さっきも言ったようにクルー同士の争いはタブーです」
 「ツバキさんは当然として、レッドさんも船にいる間はクルーとして扱いますから、覚えておいてください」
ツバキ「…悪かった」
レッド「ああ、気をつけよう」
アケチ「…あの、ツバキさん…」
ツバキ「あん?」
アケチ「ごめんなさい」
ツバキ「…お前、俺に謝ってどうしようってんだ。本当にブチのめされてえのか」
アケチ「いえ、その…ツバキさんはモモカのことで真剣に怒っていたわけですし」
   「うまく言えませんが、ツバキさんにも謝るべきだと思ったんです」
ツバキ「………フン」
ユイ「ふう。じゃあ次は、モモカちゃんに謝らないとね」
アケチ「うん…どこにいったんだろう?」
レッド「その前に、彼女がそこまで取り乱した理由を考えるべきじゃないのか?」
主「!」
ツバキ「…何言ってんだテメェ」
レッド「当然のことだろう。理由もわかってない相手に謝られても、不快なだけだ。いっそうミゾが深くなるぞ」
   「それに今後、アケチ君以外の人が同じことをしないとも限らない」
主(確かに、俺もモモカが帽子を被り続ける理由は気になってた…)
ツバキ「ふざけんな。誰にでも知られたくないモンの1つや2つあるだろうが」
レッド「同じようなトラブルが起こるより、はるかにいいだろう」
ツバキ「…本ッ当にテメェとは考えが合わねえな。正義の味方ヅラしやがって」
レッド「…何だと?」
ユイ「はいはーい、さっきユウ君が言ったことわ・す・れ・た・ん・で・す・か!?」
レッド「………ン、ンンッ」
ツバキ「………チッ…」
主「…え、えーと、じゃあこうしましょう。モモカが帽子をとられると取り乱す理由は絶対に口外しません」
ツバキ「…本当だろうな?」
主「はいっ、絶対に守ります!!」
レッド「…それは、そこの機体の裏で盗み聞いてる彼らもかい?」
主・ユイ・アケチ「ええっ!?」
ツバキ「おうコラ、さっさと出て来い!」


コソコソ…


カノン「ほら~、いいとこだったのにミーナのせいでバレちゃったじゃん」
ミーナ「それはないと思いますよ?」
カノン「ええ?じゃあ私のせいだっての!?」
ミーナ「だって、こんな近くでカメラで相手が見えるなら、相手からもこっちが見えるんですよ~?」
カノン「なっ…けっ、決定的瞬間は間近で撮るもんでしょうが!!」
ジョージ(よく今まで生きてこれましたね、この人)
ツバキ「おい、ブン屋2人に警察」
カノン「はっ、はい?」
ツバキ「今ぶっとばされるのと、後でぶっとばされるのとどっちがいいか選べ」
カノン「ど、どっちも一緒…」
ツバキ「いや、後の方は甲板からぶっとばすぜ?」
カノン「そ、そんなことしたら落っこちて死んじゃうんじゃないですか!?」
ツバキ「運がよけりゃ助かるだろ。まあ今の方はハンマーでやるけどな」
カノン(ひいい~!ちょっと、この人ってこんな危険人物だったの!?)
ミーナ(いいえ、普段はぶっきらぼうだけどいい人ですよ?)
ジョージ(モモカさんのことだから過敏になってるでんすかねえ)
カノン(なんであんた達そんなに冷静なの!?)
ミーナ(だって、さっきクロエさんに注意されてたばっかりだから)
カノン(そ、そっか!)
   「あの!それはさっきから注意されてるように、タブーですよね!?」
ツバキ「ん…ああ、そうか」
   「おいクロエ、こいつはクルーか?」
カノン「ええ!?確認しなくてもクルーに決まってんでしょ!」


主・ユイ・アケチ(……………)


カノン「ええーーー!!なんで無言でうつむいてんのーーー!!」
ツバキ「違うみたいだな。じゃ選べ」
カノン「ちょちょちょっと待って!待って!待って!私聞きません!聞きませんから!」
ツバキ「なら出てけ。今の時期は空気が澄んでるだから、いい写真撮るチャンスだぞ」
カノン「そ、そうですね!澄み切った青空最高ですもんね!お邪魔しました~!!」


ピューーーーーッ!バタン!!


ツバキ「…で、お前ら2人はクロエが言った約束守れるんだろうな」
ミーナ「ハイ、絶対に口外しません。モモカさんの友人として話を聞かせてください」
ジョージ「私も同じです」
ツバキ「よし、じゃあその辺に座れ」
レッド「この2人は信用するんだな」
ツバキ「まあな」
主(カノンさんは絶対守らなさそうだもんなぁ…)




そして・・・




ツバキ「…で、お前らはあいつのことをどこまで知ってんだ」
主「14歳、元奴隷市場出身で」
ユイ「脱走後、貧困層エリアの人に拾われて」
アケチ「それから塗装工として生計を立てる傍ら、"stencil"を名乗ってグラフィティを描きなぐっていた」
ミーナ「私は初めてコンタクトをとったとき、『上辺の付き合いはするけど、誰にも心を許さない子』だと感じました」
ジョージ「塗装をするときは周りが見えなくなるようですね。あと、いつもの帽子と"stencil"のプレートをとても大事にしているように思えます」
レッド「俺は何も知らない。ただ、よく泣く子だとは思うな」
主「こんなとこか?」
ユイ「あとは…誰かと同室になるのを最初すごく嫌がって、今も自分のスペースにカーテンをつけてるのと、シャワーもわざわざ時間をずらして浴びてるぐらいかな」
主「え、そうなんだ」
ユイ「うん、『洗濯で困るからやめて』って言ったら、『自分でやるからいい』とか言われちゃった」
ツバキ「……………」
主「あの…ツバキさんは、モモカとどういう関係だったんですか?」
ツバキ「同じように市場からの脱走組だ」
アケチ「それだけじゃないですよね?」
ツバキ「……………」
アケチ「あれだけ真剣に怒るのは、モモカの事情をよく知ってるから…」
ツバキ「…あいつがどうやって脱走したのかは知ってるのか」
ジョージ「私が質問したときに答えてくれました。『一緒に買われた人が逃がしてくれた』と」
ツバキ「…その逃がしたやつが俺だ」
アケチ「!!」
ツバキ「ちょうどいい具合にバカな貴族が買い主でな。俺とあいつを買って、駐屯させてた自分の機体に格納したら、すぐに枷を外しやがったんだ」
レッド「……………」
ツバキ「俺らの書類を見ながら、『早速だが、頼むよ!』とかぬかすから取り巻きごとボコって、あとはハイサヨ~ナラってわけよ」
ユイ「えっと…運がよかったですね」
ツバキ「まあな」

主(あれ、なんだろうこの違和感…)

レッド「その後はどうしたんだ?」
ツバキ「証拠隠滅に尽力した」
アケチ「それって…」
ツバキ「ああ、貴族連中の死体処理だぜ」
   「で、その後はヤツらの機体で逃げて、今に至るってわけだ」
アケチ「なんでモモカは連れていかなかったんですか?」
ツバキ「さすがに、守りながらボコりはできねえからな。先に逃がした」
   「その後も嗅ぎつけた警察がウザかったし…まあ、不可抗力ってやつだ」
主「あの」
ツバキ「あん?」
主「何か隠してませんか?」
ツバキ「…はあ?別に何もねえぞ」
主「今の説明、何か引っかかるんですよ。何故買ってすぐに枷を外すか、とか」
 「なにより、『早速だが、頼むよ』って…何ですか?何をさせられたんですか?」
ツバキ「……………」
ジョージ「クロエさん」
主「え、何ですかジョージさん」
ジョージ「今まで奴隷を見たことがありますか?」
主「何ですか急に?この前の市場襲撃以外では、見たことないです」
ジョージ「そうでしょうね。どんなに社会的信用がある人物でも、奴隷を囲っているなんて世間に知れたら一発で信用失墜ですから」
    「でも、実際に囲っている人は大勢いるんですよ。そうじゃなきゃ、奴隷市場が存在するわけありません」
主「…つまり、知らないうちに見ているかもしれないと?」
ジョージ「そうです。そして奴隷と言っても、買い主次第では幸せな人生を歩むこともできる」
    「ネロさんやハガネさんがいい例ですね」
主「はあ…でもなんでそんな話を?」
ジョージ「まあ、もう少し聞いてください。では、なぜ『奴隷を囲っている』かわからないんだと思います?」
主「それは…街中に連れて行かずに、家の雑務をやらせたり、その…夜のお勤めの為の人…だったり…」
ミーナ「半分ハズレ、ですね。それだけでは、悪い噂が立った家に私やカノン、ジョージさんなどが来て、困ることになります」
   「この前の市場で、奴隷達に共通してたもの何か覚えてませんか?」
主「…印?」
ミーナ「そうです。ヒトと奴隷を識別する為の印。これ見られなければ、奴隷だとはわかりません」
主「…つまり…モモカの印は、額にあると…」
ユイ・アケチ「!!」
主「で、でも俺たちは別にそんなの気にしないんだから、俺たちの前では隠さなくても…」
レッド「確かにそうかもしれないが、もう一つ…心に傷を負うぐらいの理由があるんだろう」
   「今の2人の説明で、もう一つ気づかないか?」
主「え?」
レッド「額に印があったら、彼女のように帽子でも被らない限り隠しようがない。つまり、格段に奴隷とバレやすくなる」
主「あ…!」
ミーナ「そうです。市場でも、額に印ある人なんてほとんどいなかったんじゃないですか?」
主「た…確かに…みんな、だいたい腕や背中ばかりだった」
ユイ「つまり、最初から奴隷だとわかっていい…いや、『一目でわからないといけない理由』があったんですね?」
ジョージ「ええ。そしてその理由はおそらく………ツバキさん、言ってもよろしいですか?」
ツバキ「…好きにしろ」
ジョージ「では。アケチさんはこの名前だけで察するかもしれませんが、『スナッフムービー』ってご存知ですか?」
アケチ「!!」
主「スナップ?」
ジョージ「スナッ『フ』です」
ユイ「何それ…?アケチ君、知ってるの?」
アケチ「うん…聞いたことあるよ………そんな…」
主「ど、どうしたんだよアケチ!?」
ユイ「具合でも悪いの!?」
アケチ「いや、大丈夫だよ…すごく嫌な気分になっただけ」
主「そんなにスナッ…フ?ムービーってよくないものなのか?」
アケチ「うん…。スナッフムービーっていうのはさ…『殺人ビデオ』のことなんだ」
主・ユイ「!!」
アケチ「娯楽目的で殺人の様子を撮影した作品…だよ」
主「じゃあ…ツバキさんは…」
ツバキ「…そうさ。俺はその『作品』の主演男優だったんだよ」
   「で、あいつが…主演女優…いや、子役か」
主「じゃあモモカは…そのスナッフムービーの為に買われたと?」
ジョージ「いえ、もっとひどいですね。『それ専用』として売られてたんでしょう」
アケチ「……………」
ツバキ「おいコラ、同情とかしてんじゃねえだろうな」
アケチ「え?」
ツバキ「同情っつーのは憐れむことだからな。『そんなことがあったなんて可哀想だね』なんてあいつに言ったら、今度こそブチのめすぞ」
レッド「ここは俺もツバキに賛同する。きっと彼女は、そういう目を向けられることが大嫌いなはずだ」
ツバキ「へっ、珍しく気があうな」
レッド「まあな…」
アケチ「そうは言っても…僕…」
ツバキ「あのな、お前は知らなかったんだ。そりゃ取り返しがつかないことなら許されないが、今回のことはそうじゃねえんだ」
   「そうやって同情して、さっき言ったみたいに『憐れんで傷つけないように気を使う』ほうが、よっぽどあいつを傷つけることになるんだぞ」
アケチ「……………」
ツバキ(それよりも…あいつが殻を破るためにも、お前らに積極的に…)
アケチ「えっ、何か言いました?」
ツバキ「あぁ?」
アケチ「いえ、何でもないです。そしてわかりました、僕、彼女に素直に謝ってきます」
ツバキ「おう」
主「そういえば、モモカの帽子とツバキさんの帽子って似てますよね」
ツバキ「そりゃ、俺があいつにやったもんだからな」
ユイ「へえー!ツバキさん、やっぱり優しいんですね」
ツバキ「……………」
レッド「よく考えたら、出演作品の監督をボコボコにして、逃げ出したというわけか」
ツバキ「ああそうだな。『私は本物志向だから、しっかり頼むよ!』とか言ってたから、むしろ本望じゃねえのか」
   「…あ、そいつらをぶっ殺したのはとっくに時効で頼むな」
ジョージ「なんのことですか?映画の話じゃないですか」
ミーナ「素晴らしいヒーローものですね~」
レッド「とんだB級作品だな」
ツバキ「うるせぇ!」


ハハハハハハ・・・





そして・・・





夕方 ファッティホエール号 尾翼付近

主「あ、いた」
ユイ「この辺、整備士以外はあまりこないからね。ビンゴ!」
アケチ「ありがとう、ユイさん。じゃあ、謝ってくるよ」
ユイ「うん、いってらっしゃい」
主「ツバキさんが言ってたことに注意しろよ」
アケチ「うん、僕なりに謝り方はちゃんと考えたよ」
   「じゃ、いってくる!」



タタタ…





イベント クリア!






スポンサーサイト



プロフィール

pwpkkmnriderdcd

Author:pwpkkmnriderdcd
パワポケスタジアムで行われた「パワポケ空族祭」の作品をまとめてあります。
管理人:BLUE

最新記事
カテゴリ
カウンター
WEB拍手
検索フォーム
リンク
QRコード
QR