空族祭SS 雨夜
No.100
■ヒカル君がサクラに襲われたら? 投稿者:雨夜 投稿日:2012/03/24(土) 00:14
サクラちゃんとヒカルくん
サクラ「うにゅ~…飛んだあとだからやっぱり落ち着かないにゃあ…ん?そこにいるのは?」
ヒカル「…あれ?サクラちゃんどうしたの?」
サクラ「ヒカルくんかあ…う~ん、どうしよ…我慢できないしいっか。」
ヒカル「サクラちゃん?」
サクラ「ヒカルくん?こっち来て…」
ヒカル「!!
何するの!」
サクラ「みゃはははは…ちょっとだけ、ちょっとだけ、あたしに突っ込んでくれるだけでいいの…っ!」
ヒカル「やめて!くすぐったいよ!」
(ガバッ)
サクラ「…えっ?」
ヒカル「………!!」
サクラ「ヒカルくん…が……」
ヒカル「(今だ!)」
ガバッ!ガシッ!
ヒカル「…サクラちゃん?」
サクラ「え、何、ヒカルちゃ…」
ヒカル「見なかったことにする事。
僕は君に襲われて服を脱がされていない、胸の痣を見られていない、…女の子だと知られていない。」
サクラ「う…にゃあ…」
ヒカル「誰にも言わないこと。
特に…クロエには。
話したときは…覚悟しといてね?」
サクラ「ひっ…」
ヒカル「返事は?」
サクラ「は…い…。」
ヒカル「それでよし。
じゃあ、また後で。」
サクラ「…ヒカル…くん…服だけ整えて行っちゃった…あの黒い笑顔、本気だったよ…怖いにゃあ…」
No.101
■ウゲツとジン達 投稿者:雨夜 投稿日:2012/03/24(土) 00:14
ウゲツ「(?
なんだあの子。
さっきからキョロキョロして。)
おーい、君!」
???「ビクッ」
ウゲツ「驚かなくっていいよ。
困ってるみたいだから声をかけたんだ。パリヴァールは初めて?」
???「そんなことはないんです、あの…ウゲツさんですよね?」
ウゲツ「え?何で俺の名前を知ってるんだ?
…ひょっとして友達にイルって子がいる?」
???「え、はい、まあ…。さっきまで一緒にいたんですが、はぐれちゃったみたいで。」
ウゲツ「ああやっぱり。
…イルを探すんだったら俺も手伝うよ。」
???「いいんですか?」
ウゲツ「一応、友人だから。
…けど知らなかったな、イルにこんな可愛い女友達がいたなんて。」
???「…今なんて?」
ウゲツ「君みたいな可愛い子が、イルの友達なのかって。」
???「えっと…気づいてないんですか」
ウゲツ「え?何が…」
ジン「お、ウゲツー!」
ウゲツ「!、ジン!
ちょうどいいところに!」
(ギュッ)
???「え、ちょっと、ウゲツさん!?」
ジン「どうしたん、そんな慌てて。
…今手ぇ握っとるそいつは…」
ウゲツ「そいつって…可哀想だろ。
イルを探してるんだけど知らないか?この子、離れたみたいでさ。」
ジン「おま…そいつを女だって思うとるんかい?」
ウゲツ「そうだろ?俺もイルにこんな可愛い女友達がいるとは思いもしなかっ…」
ジン「くく…っ、
ぎゃはははははははは!」
ウゲツ「おまっ、何突然笑いだすんだよ!」
イル「なんや、えらいうるさいなあ…」
ウゲツ「あっ、イル!はぐれてた友達見つけたぞ!
あと、1人で腹抱えて笑ってるこのバカを何とかしてくれ!」
イル「え、ウチ友達と一緒ちゃうで?」
ウゲツ「嘘つけ、だってこの子…」
ジン「おおいイル!ウゲツの奴、ユウキをお前の女友達と勘違いしとるで!」
ウゲツ&イル「「…はい?」」
イル「え…ちょい待ちい兄ちゃん。
こいつが…うちの女友達や思うたん?」
ウゲツ「それしか思い付かなかったんだけど…違うのか?」
イル「プッ…アハハハハハハ!」
ウゲツ「おいこら笑うなよ!
え、じゃあこの子…」
???「え、ええっと…」
ジン「あー、こいつはユウキっつー奴でな、性別は男や!」
ウゲツ「へーぇ…えええええええええ!?
ウソっ!こんな可愛い子が?」
ユウキ「あーもう!さっきから酷いじゃ無いですか!可愛いだのなんだの言われても、俺全然嬉しくないですって!」
ウゲツ「ほ…本当みたいだ…。
…じゃあ何で君、女の子の格好なんかしてるんだよ。」
ユウキ「イルに着せられたんですよ。
この前だって潜入するときにヒラヒラしたの着せられるし…」
ウゲツ「そうだったのか…。
ごめんな、間違えたりなんかして。」
ジン「いやー皆見事に引っ掛かるから笑いが止まらへんわ」
ウゲツ「お前なあ…本人も嫌がってるみたいだし、やめておけよ。」
ジン「…なんやウゲツ、がっかりしてへんか?」
ウゲツ「何言ってるんだよ、そんなわけないだろ。」
ジン「ははあ…さては?
女装のユウキに惚れてたとか?」
ウゲツ「っ、馬鹿!そんなわけあるか!」
ジン「図星やな…長年いるからほんまに解りやすいこっちゃ。
…可愛い女の子見て鼻の下たらしてばっかで、肝心の相手が見つからへんってお前の姉ちゃんが言うとったなあ。」
ウゲツ「そんなこと言ってたのかよ姉さん…!」
ジン「で?今回惚れた感想はどうでっしゃ…おっと!」
ウゲツ「いい加減黙らないと、そろそろ只じゃおかないぞ!」
ジン「殴ろうとした後で言うなや!
しかも義手の方でストレートかまそうとしおって!」
ウゲツ「元々俺は左利きだからな。
ちょうど体を動かそうと思ってたところだ…お前がこの義手で殴られる人間第5号って事で!」
ジン「ほんまにやるんやったら、こっちも本気でいくで!
覚悟しいや!」
ウゲツ「望むところだこのゴリラ!」
ジン「悪人面が言うなや!」
イル「キャハハハ!なんや面白い事になってきたで!」
ユウキ「笑い事じゃないって!こんな道端でガチバトルするなよ二人とも!」
ジン&ウゲツ「「外野は黙っとらんかい(黙ってろ)!」」
ユウキ「えええっ!?」
その後、駆けつけた主人公たちによって喧嘩は止まり、ジンとウゲツは勿論、その場にいたイルとユウキも酷く叱られた…
ユウキ「…何で俺まで叱られるんだよ…」
※補足
・コーラスを助けたときにドラゴンヘッドを四人ぶん殴ったのでジンは5人目。
・時系列は全く考えてません。ユウキとウゲツは面識なしの方向で行きました。
ユウキがウゲツの名前を知ってたのはイルとジン経由。
ウゲツにマガツと悪友設定があったことを思い出し、あのコンビともこんな感じなんだろうなーとか思って書いたらこうなりました。
No.102
■ウゲツとアイハラ君 投稿者:雨夜 投稿日:2012/03/24(土) 00:14
ウゲツ「じ~…」
アイハラ「え、あの~…俺の機体と顔に何かついてます?」
ウゲツ「なあアンタ…この機体で大丈夫なのか?」
アイハラ「あ~もう慣れてきたよ。」
ウゲツ「機体名は…しんかい君?ああっ!やっぱり!
ボロッちい癖に数ある激戦を生き抜いてきた飛行艇があるって!パイロットは君だったのか!」
アイハラ「え、ちょっと待って。俺…ひょっとして有名?」
ウゲツ「当たり前じゃないか。プロのパイロットの間じゃ噂で持ちきりだった。
機体名はともかく、操縦者までは誰もわからなかったし…
会えて光栄だ。
機体もまさかこんな形で拝めるなんて。うわ、装甲ボロボロじゃないか。エンジンもずいぶん古いし…。」
アイハラ「俺だって、改造したいし武器だってつけたいよ。けど、金なくってさあ…。こんな装備でカノンの我が儘に付き合わされてさ、機体も心もボロボロだよ…。」
ウゲツ「よく生き残れたな…操縦の腕は本物だ。同じ空族として尊敬するよ。
…あ、そういえば、仲間の1人が「一回ぐらい撃ち落としてみたい」とか言ってた…あと、上司が一回でいいから刀で真っ二つにしたいって。」
アイハラ「どっちも物騒だな!」
ウゲツ「それだけ有名なんだよ。撃墜したら相当凄腕だって言われてるんだ。」
アイハラ「はあ…胃が痛くなってきた…ついでに寿命縮みそうだ。
…なあ、君はチーガオでお医者さんの手伝いしてるんだろ?そこに転職とか…できるかな。」
ウゲツ「クラガさんの所か?出来るとは思うけど…勿体無い。」
アイハラ「は?勿体無い?」
ウゲツ「それだけの腕があるのに自分からやめるだなんて、やっぱり勿体無いって。
…転職先なら、俺が所属してた組織を紹介するよ。あそこなら設備も揃ってるし、機体の改造だっていつでもできる。」
アイハラ「それ本当か?」
ウゲツ「俺も調子を取り戻したら戻る予定だし、その時は一緒に行こう。あれだけボロい飛行艇でここまでこれたんだ。最高の装備を施せば、きっと伸びるよ!」
アイハラ「…!ありがとう!えーと、ウゲツ君!」
ウゲツ「どういたしまして、えーと…」
アイハラ「…アイハラな。」
ウゲツ「そうだそうだ、アイハラ君!」
アイハラ「くううやった!
漸く一筋の光が見えてきたッ!」
ウゲツ「(…あれ、さっき俺が言ったこと忘れてないかアイハラ君?
…多分、一緒に行ったときに「一回だけでいいから撃ち落とされなさいよ」って言われて大変な目に合うだろうな…。アイツや隊長に撃ち落とされないといいんだけど…)」
アイハラ「いやー本当にありがとうウゲツ君!」
ウゲツ「(こんな喜んでるし、本人に言いづらいなあ…)」
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