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■小説・読み物(81-90)



No.90
■捏造祭りSS06「砂漠の嵐(後編)」 投稿者:tare 投稿日:2012/03/23(金) 22:24

「うーん……暫く飛べなさそうね、この四機は」
収容された四機を目の前にしてユイは頭を抱える。被弾があると申告してきた二人以外の機体にも被弾痕やパーツの破損が見られたのである。
「このダメージは放置しておいたら空中分解とか火災を起こすわ、整備担当としてはこのまま飛ばさせるわけにはいかない」
「応急修理するとなったらどれぐらいかかる?」
「この艦自体のダメージにも整備要員回してるから時間がかかるわ。でもちゃんと確認しないと戦闘機動には耐えられない。だから四機で二時間は見て欲しい」
クロエの問いに、ユイは頭を抱えたまま答える。
「うーん、なら仕方がないのか……アクイラよりヴァルチャー、機体ダメージが予想以上に大でしばらく再飛行不可能。戦闘機隊の指揮権をコンドル1に委譲します」
「む、飛べないのなら仕方があるまい。指揮権委譲を承認、以降戦闘機隊の指揮はコンドル1が行うこととする」
ヘルガにその旨を申告した後、悔しがるクロエを尻目に大神は自らの機体の操縦席から一振りの刀と小銃を取り出し、格納庫の外へ歩き出す。
「ちょっと大神君、何処行くの」
「飛べないのなら陸で戦うだけだ」
ユイの静止に、大神はそう言って装具を外して外に走り去っていく。
「あいつの言うことも正しいね、それじゃあ私も陸戦隊に合流だ」
そう言ってリコは自らの艦に自分の装備品を取りに走っていく。
「大神の言うことも尤もよ、あたしも行くわ」
アカリもまた装具を外した後、自らの機体から照準眼鏡付自動小銃を取り出し、戦場へと駆けていく。
クロエもその後を追って拳銃を片手に外へと走っていった。
「あっ、ちょっと皆!? ……もう、無茶しないでよね」
一人取り残されたユイは小さく溜息をつくと、整備員を呼び寄せて工具を片手に損傷箇所の修理を始めた。

外へ出た四人は、橋頭堡内に築かれた野戦指揮所内に戦況を把握するために訪れる。
その天幕内にはイワノフ、ファッティホエール陸戦隊指揮官のイシナカ、サエカ、そしてミーナとウーズク、「匿名の現地協力者」の六人が、何かの図を見ながら打ち合わせていた。
クロエは「現地協力者」の姿を見て驚愕の表情を見せる。
「モモカ、なんでこんなところに」
「なんで、ってそりゃあたしが協力者だから。名前漏れたら酷い目に合うかもしれないから隠して伝えてもらったんだけど、気付かなかった?」
「いやそっちじゃなくて、何でこの戦場のど真ん中まで辿り着けたんだ」
「『ブラック』って名乗ってた情報屋の人が連れてきてくれたのよ、ここまで連れてきたらすぐにいなくなっちゃったけど」
「……誰だろう、ヘルガさんとかが用意してた人かな」
クロエは聞いたことの無い人物の名前に引っ掛かりながらも、モモカの話をそのまま聞き入れた。
「それで、これが地下施設の地図ね」
その横でアカリが指差した先には、モモカの情報を元に、ヘルガ達によって作られた地下施設の配置図面が置かれていた。
「ただし、この地図にある情報は奴隷居住区画が中心でおそらく全容ではないと思われますね。ネヴィル本人や奴隷以外の人間が働く区画の情報が不完全です」
地図の情報についてミーナが補足し、現状をサエカとイシナカが喋る。
「おかげで奴らの入り口は未だ不明、搬入口は奴らの防御兵力で抑えられてて突破できない状況ね」
「あの狭い所を重機関銃で抑えられると、装甲車両でも無い限りは突破不可能だな。速射砲は操作人員が丸見えだから使えない」

その話を聞いていたリコは、わくわくした表情をしながら地図のある一点を指差す。
「ここ、取引会場って書いてあるってことは今ここ誰もいないわけよね? だったら、この天井吹き飛ばして突入すればいいじゃない。
 この位置あそこの倉庫なんでしょ? 奴隷は安全だし吹き飛ばしがいがあると思うな」
リコが指差した先の倉庫は現在制圧がまだ完了しておらず、制圧する必要はあった。だが、それは誰も問題にせずに別の問題に触れる。
「天井の厚みがわからん以上爆薬で吹き飛ばすのはきついんじゃないか」
イシナカのその問題の指摘が来るが、リコは既にある策を持っていた。
「成形炸薬の対戦車擲弾があるから、これでコンクリ程度なら抜けるよ。それでブチ抜いた穴に破壊筒仕込めば破壊できる」
「……可能なのか?」
イワノフの言葉にはサエカが代わりに反応する。
「厚み次第だけどやってみる価値はあるんじゃない、前線に近いし。破壊筒をすぐに用意するわ」
そう言ってサエカは隷下の部隊に破壊筒の用意を命じ、リコは自ら対戦車擲弾を複数抱えて前線へと走り出した。
クロエ達はその後を追いかけ、リコに着いて行く。

最前線に着くと、大通りを挟んで両軍の兵士が撃ち合いを続けていた。
目的の倉庫を制圧するには、目の前の遮蔽物の無い道路を渡り倉庫内に突入する必要があった。
だが、その場所は回り込んでの攻撃もできず、敵の設置した重機関銃に釘付けにされ、中々攻撃できないでいる状況となっていた。
その上、頭を出そうとすると何処かにいる狙撃兵からの銃撃も飛んでくるという危険地帯と化していた。
その現場に着いたクロエは通信兵の通信装置を借りて、上空に通信を飛ばす。
「こちらアクイラ1、現在陸戦隊に合流。目の前に敵の抵抗がある。近接航空支援を要請する」
「コンドル了解、そちらの位置を色付煙幕で指示してくれ」
エドゥアルトの無線を聞くと、リコは自分達のすぐ横に赤い煙幕を炊いてマーキングを行う。
「コンドル、僕達は赤と同じ位置、敵は僕らの北50mにある倉庫の入り口にいる」
「了解アクイラ1、スモーク確認。すぐ土産を届けに行くから隠れてろ」
エドゥアルトの通信を聞いた陸戦隊は、目前の機銃座に制圧射撃をかけながら、自らの身を遮蔽物で隠す。
直後、上空から急降下してきたコンドル隊の機体が翼下に懸架していた60kg爆弾を投下、倉庫入り口に直撃した。

戦果を確認しようとクロエが頭を出すと、クロエの顔のすぐ脇を弾が通過し、後ろの壁に弾痕を残した。
彼が慌てて身を隠すと、隣にいたアカリが呟くように話しかける。
「今ので大体の位置わかった、ちょっと待ってて」
そう言ってアカリは小銃を構え、照準眼鏡を覗き始める。大体のアタリをつけた位置を眼鏡越しに探ると、狙撃銃が飛び出している窓を発見する。
「この距離なら……」
小さな声でそう呟くと、引金をゆっくりと絞り、慎重に一発発射する。彼女が反動でズレた照準を元に戻すと、倒れた狙撃兵が窓枠に引っかかって倒れているのを確認できた。
「排除、これで通れるわ」
彼女の言葉を聞いたリコは真っ先に立ち上がり、目的の倉庫に向かって突っ走っていく。その後を追うように陸戦隊は倉庫の中へと突入していった。

肝心の倉庫内部には敵は殆ど配備されておらず、数名の兵士が捕縛された程度の軽微な抵抗のみであった。
倉庫内の安全を確認したリコはすぐに対戦車擲弾を地面に設置し、信管を作動させて安全圏に退避する。
数秒後、爆発音と共に成形炸薬弾のメタルジェットがコンクリートを貫通し、下のフロアまでコンクリートを穿孔して穴を開ける。
リコは開いた穴の深さを測り、爆破が可能であることの確信を得る。
「このコンクリの厚さなら十分吹き飛ばせるわ。じゃどんどん穴開けていこう! クロエも手伝ってね」
そう言ってリコはクロエに数発の対戦車擲弾を押し付ける。
「わかったよ」
そう言ってクロエも対戦車擲弾にの信管に火をつけ、床を何度か貫いた。
手持ちの対戦車擲弾が尽きる頃になると、サエカによって持ち込まれた破壊筒と導火線が倉庫内に届けられる。
クロエ達は先程空けられた穴に破壊筒を設置し、そこに信管を差し込んで爆破準備を整えていく。
全ての穴に破壊筒を仕込むと、それぞれの破壊筒に繋がれた導火線を引っ張っていき、先程まで銃撃戦を行っていた地点まで戻る。
「全員安全圏に退避したね?」
「ええ、全員いるわ」
倉庫に展開していた陸戦隊は全員が揃っていることを確認し、そのことをサエカがリコに伝える。
「それじゃあ行くよ、ファイヤー!」
リコはそう叫ぶと、嬉しそうに起爆装置のハンドルを押し込む。次の瞬間、仕掛けられた大量の破壊筒の爆風が倉庫の天井を吹き飛ばし、辺りに爆音を轟かせる。

爆風が収まってから部隊が倉庫内に行くと、見事な大穴が穿たれて施設内への侵入口ができあがっていた。
それを見たサエカは無線機を手に取り、指揮所内のイワノフに報告する。
「今の爆発で入り口ができたわ、搬入口抑えるより大きな穴よ」
「わかった、他の部隊も動かす。そこにいる部隊はそのまま突入して入り口の確保を。それから道案内のモモカと護衛のイシナカ、それから前線で応急処置が可能なようにエンゼルを今から送る」
「了解。それから私はこのまま前線に残るわ」
「了解した、その場に到着した部隊はそちらで好きに動かしていい。地下の指揮は任せる、他の指揮官とも合意済みだ」
「了解。それじゃあ地下に来た部隊は私が預かるわ」
イワノフとサエカの通信が終わると、彼女はその場で命令を伝える。
「全員突入。増援が来るまで入り口を確保して」
その命令を聞いた兵士達は次々と穴に飛び込み、階下の部屋を制圧していく。
部屋を制圧した一行はそのまま続々と訪れる増援と合流し、道案内のモモカも到着する。
全員が集まったところで、モモカに施設内の位置を聞き出す。
「この部屋からなら皆が囚われてる部屋は左の扉から出た所にある、それからあの男がいつもここに来る時に使ってた通路は右にあるあの扉だったわ」
そう言ってモモカは左右の扉を指す。真逆に展開せざるを得ない展開に、サエカは先に奴隷解放任務を選択する。
「元々私指揮下の部隊とそこの戦闘艇乗り三人は奴隷解放に行くわ、モモカとエンゼルさんも付いてきて。それ以外の部隊はイシナカを中心にここで突入口を死守。絶対に手放さないで、全員敵中で孤立する羽目になるわよ」
サエカの命令通りに部隊は二分され、奴隷救出部隊はモモカの案内の元捕えられている場所へと向かう。

奴隷がいる周辺は既に放棄されたのか、全く敵と出会うこと無く簡単に進攻できてしまう。
「……ここまで順調なのは、正直おかしいわね。こういう時は大概『罠』があるんだけど」
「だとしても静か過ぎない? 罠に引き込む餌すらないよ」
短機関銃を構えながら訝しむサエカと、その背後で拳銃を片手に警戒するリコは互いに死角をカバーし、非戦闘員のモモカと医師のエンゼルを守りながら通路を進んでいく。
「地上で大分削られたから防衛線を縮小した、と考えるのが自然かしらね」
その少し先で小銃を構え、曲がり角から顔を出して脇の通路を覗き込むアカリが呟く。
「俺が守る側だとしたらこんな区画早々に放棄して重要拠点の防御だけを考える。放棄されたと考えるのが自然じゃないか」
先行して警戒に当たる大神はアカリの意見に同意しつつ、友軍のカバーを受けながら、着剣した小銃を片手に一人先へと進む。
そして、大神が敵がいないことを確認するとハンドサインで後続を呼び寄せ、本隊が進んでいく。
そんな動きを何度か繰り返していくうちに、モモカが大声で知らせながらある扉を指差す。
「ここ! この扉の向こう側が皆がいるはずの場所だよ」
彼女が指差した大きめの鉄扉は硬く閉ざされ、内外を隔てていた。その扉に一応クロエが手をかけるが、当然のことながらしっかりと施錠されており、周りに鍵を持つ看守の姿も無かった。
「開かないなら壊す、皆離れて。それとモモカだっけ、中の人達に扉から離れるよう言ってね」
リコの言葉にモモカは頷くと大声で叫ぶ。
「中にいる人、助けに来たよ! 扉壊すから扉から離れて!」
モモカの叫び声と共に部屋の中から多数の人間のどよめきが聞こえ始める。
その間にリコは扉にドア破壊用の爆薬を貼り付け、爆破準備を整える。
導火線を引っ張り、救出隊全員が安全圏内に隠れたのを確認すると、導火線を起爆装置に繋げて、ハンドルを押し込む。
次の瞬間、爆発音と共に廊下に爆風が吹き荒れる。爆風が収まると、大神がドアに近付き、強度を失ったドアに力強く蹴りを入れる。
蝶番を破壊され、支えを失った扉はそのまま内側に倒れる。その倒れたドアを踏みしめながら救出部隊は室内に雪崩れ込んでいった。

部屋の中には大人から子供、男女問わず様々な人達が立っており、その中にはモモカが顔を知る者も何人か存在していた。
「皆助けに来たよ、外に出られるよ!」
モモカの叫び声に囚われた人々は歓声をあげ、歓喜の渦が広がっていく。モモカも知り合いらしき人物に抱きしめられながら一緒になって喜んでいた。
その歓喜を制するようにサエカが大声で叫ぶ。
「皆さん、嬉しいのはわかりますが、この施設から完全に出るまではまだ終わってません!
 私達の機体で脱出させます、このまま外に出るから誘導に従ってください!」
サエカの声で段々と平静を取り戻していった奴隷達は、指示に従い外に出る準備を始めた。
「怪我人や病人はいませんか、いたら応急ですが治療できます!」
エンゼルの呼び掛けで数人の病人がいたことがわかり、エンゼルが応急処置を施しながら、奴隷の中から頑強な若者を集めて担架で移送させる準備を整える。
その様子を見ながらサエカはイワノフに通信を入れる。
「奴隷の解放に成功しました、これから地上の穴までエスコートします。地上から収容までのエスコートは地上の兵力で可能ですか?」
「可能だ、地上まで連れてきてくれ」
「了解。皆さん、これから地上まで移動しますから指示に従って焦らないで動いてください、我々は見捨てません!」
サエカの呼び掛けに、奴隷は粛々と列を形成して地上までの道を歩いていく。

このとき、一人の女性が列の最後尾からはずれ、サエカに話しかける。
「はあい、そこの貴女。ちょっと通信機貸してもらえる?」
その動きに誰もがその女性を怪しむが、ただ一人サエカのみが何の疑問も持つ様子も無く、通信機を手渡す。
「ジョージ・ウーズクはそこにいるかしら」
「ええ、ここに居ますよ。その様子だと無事『解放』されたみたいで」
「全く、アンダーカバーなんてただの情報屋には荷が重過ぎ。まあこの辺の話は後でたっぷりと聞いてもらうとして、今は無事だけ伝えておくわ」
「了解、また後でお会いしましょう」
そう言って彼女は通信を切り、サエカに通信機を返す。まるで旧知の仲のように話す二人の様子に、クロエは女性本人に疑問をぶつけることを決意するが、彼が疑問をぶつける前に彼女のほうから彼に声をかける。
「貴方が噂のクロエ君かしら、私は情報屋のシルバー。勿論本名じゃないけどね、これで覚えておいて。相方のブラックと一緒に仕事してるから、次何か欲しい情報があれば私に依頼してね。連絡先ならあいつに聞いといて」
彼女はそう言い残し、背中を向けてから手をひらひらと2,3回振った後列の最後尾へと走って戻っていった。その後ろを部屋に残されたクロエ達が慌てて追いかけ、地上まで護送していった。

その後逆襲も無く、解放した奴隷全員を地上部隊に引き渡した地下部隊は、主目的であるネヴィル捜索と逮捕に任務を切り替える。
「総員、これからが本番。逆襲に来ない様子を見ると、敵は防御に移行したようね。
 だから、ここの守備には最低限の二個分隊を残して全員でこの施設を片っ端から捜索。抵抗拠点があったらその後ろに奴がいると考えていいはずよ」
その時、通信機にヘルガの声が入る。
「陸戦隊総員、悪い知らせだ。ネグロの陸軍が介入を始めようとしていることが判明した。
 ダカール市外におそらく機甲が中隊規模、歩兵が大隊規模で集結し始めていることが航空部隊から報告された。
 対空自走砲の攻撃で迂闊に近づけないため正確な規模は不明だが、どう転んでも我々が航空阻止で止めきれる量ではない。軍が到達する前に急いで奴を確保しろ」
その通信を聞いたサエカは総員に改めて命令を出す。
「……なるほど、ね。発言訂正、あの男は間違いなく拠点の奥に引き篭もっているわ。増援のアテがついたから要塞に篭って篭城戦に打って出たということね。
 ならば弾が飛んでくるほうに突き進み、抵抗を排除して奴を捕まえる!」
彼女の檄に各員は一気に士気を高め、分隊ごとに施設の未探索区域へと展開していった。
そして、彼女が自分の直轄分隊を連れて動こうとした時に、リコが話しかける。
「私達もこの分隊に同行でいいよね?」
「そうね、合流してくれるなら助かるけど」
「勿論行くよ」
こうしてクロエ達はサエカの分隊と行動を共にすることになった。
「ところでエンゼルちゃんはどうするの。地上に引き上げて解放した人達の治療?」
リコの疑問に、エンゼルは笑いながら答える。
「解放した人達のことは進藤先生とか地上にいる人達に任せたからね。あたしも一緒に行くよ」
「ん、わかった」

その後暫くの間、各分隊からの報告は散発的な抵抗や出会い頭の遭遇戦など、たいした抵抗を見つけられずにただ時間のみが過ぎていった。
各員に焦りの表情が浮かんできた頃に、施設の奥から激しい銃撃の音と爆発音が響く。直後、ゴンダの切羽詰った声が受信された。
「今までの中で一番抵抗が強い、ここは当たりじゃないか」
「了解、今から増援に行くわ。他の分隊も音が聞こえるほうに走って!」
その一言を返すと全員が音の聞こえる方角へ向かって走りだした。

音がいよいよ近くなった通路でクロエが顔を出すと、次の曲がり角で遮蔽物に隠れながら、弾幕に晒されるゴンダ達の姿を確認する。
クロエはそれを見て、大声で状況を問う。
「ゴンダさん状況は!」
「かなり悪いな、死人こそ出てないが重傷者もいる」
返答をするゴンダ達の前へ煙幕弾を投げ、まずは煙幕で目隠しをする。
煙幕が通路に満ちたところで駆け寄り、煙幕の向こうへ適当に撃ち込みながら重傷者を安全な通路へと引っ張り込む。
そしてエンゼルは引っ張り込まれた負傷者の治療をその場で始め、危機的状況からは何とか脱することができた。

「さて、あんな所どうやって攻略したものか……回り込めそうな場所もないし、あの距離じゃ手榴弾も届かない」
「え、届くと思うよ?」
クロエの言葉にリコはごく自然に返すが、サエカ以外の人物はその言葉に驚きを隠せないでいる。
「いや、ここ40mか50mぐらいあるけど。手榴弾そんなに遠くまで届かないだろ中々」
「あたしの肩は強いよ、前に70mぐらいまでは届いたことあるし」
「手榴弾70m遠投は事実よ、その時私の前で投げてたから」
クロエの当然の突っ込みにリコとサエカの二人だけがさも当然のように話す。
「ここは天井が低いから70mは無理だけど、今の距離だったらいけると思う。一発あれば黙らせられるよ」
「……強肩な上にコントロールもあるのか、じゃあとりあえず投げてみてくれ」
クロエの言葉を聞いたリコは持っていた柄付手榴弾を一本持ち、紐を引っ張って導火線に着火させる。
そして、彼女は身体全体を使って、手榴弾を煙幕の向こうの銃座に全力で投げつける。投げた手榴弾はそのまま綺麗な放物線を描き、煙幕を突き抜ける。
その数秒後、短い悲鳴と共に爆発音が聞こえ、射撃が止まる。
宣言通り一発で黙らせたことに唖然とするクロエ達の前で、リコはそのまま銃座のほうへ駆け出していく。
クロエ達はその後ろを追いかけ、さらに施設の奥へと突き進んでいく。

その後集結した各分隊は、途中幾度と無く繰り返される抵抗を排除しながら奥へ進んでいき、見かけた部屋を片っ端から制圧していく。
ある部屋の扉を開けた時に一人の男がいる部屋に辿り着く。その男の姿は、これまでに見かけた通常の兵士の物ではなく、整った高級士官のような服を着ていた。
さらに、部屋の中にあった机の上には様々な書類や地図が置かれており、その書類をまさに処分せんと動いている真っ最中であった。
敵の侵入に気付いた男は短機関銃を手に取ろうとするが、その前にクロエやゴンダ、大神に組み伏せられて反抗敵わず捕えられる。
そのうちの一人、大神は組み伏せた相手の顔を見て驚愕する。
「高坂教官、何故貴方がここに」
「……相手を組み伏せたらすぐに殺害するか拘束しろ。そう教えたはずだがな、大神」
二人のやり取りを聞いていた周囲の人間は一様に驚愕する。その様子を察した大神が、高坂との関係の説明を話す。
「俺が軍学校に入った時の教官でした。その後に現場復帰したはいいが、作戦の失敗を押し付けられて退役させられて、そのまま消息不明という話で……その貴方が何故、何故こんな所に!」
珍しく激昂する大神に、高坂は自嘲気味に答える。
「……名誉も家族も、全てを失って、無為に流れていくうちに、ここに拾われたんだ」
「お二人さん、その話の残りは後にしてもらってもいいかしら。まずはあの男を捕まえないと」
二人の会話はサエカによって遮られることになる。
「そうだな……すまない」
「その男は地上に送っておくわ、その話を抜きにしても、貴重な情報抱えてるみたい」
そう言ってサエカは机上の書類を指差す。アカリが指差された書類を手にして目を通す。
「カメダ軍団の編制表やら拠点の位置、それにネヴィルの組織の構成員表……これなんて暗号用の乱数表じゃない。ここの書類、機密情報の中でも特に高度な物ばっかりじゃない」
書類を読むごとに驚くアカリを尻目に、高坂は呟く。
「軍団の参謀長がここにいるからな、当然書類も重要なものだらけになる」
その言葉を聞いたサエカは驚愕し、慌てて無線機を取る。
「とんでもない物を拾ったわ、重要人物と大量の機密書類、詳細は後で。今から地上まで送ります」
「目的の男は?」
「現状では見つかってないけど、ここの完全な地図も入手したから捜索の効率は上げられる。確実に捕まえるわ」
「了解、拾得物は丁重に持ってきてくれ」
通信を切ると、サエカは処分を免れた書類を片っ端から部下に持たせ、高坂の護送と書類の運搬を命ずる。高坂は素直に移動命令に従い、部屋を離れていく。その後姿を、大神は悔しそうに見つめていた。
その場に居た誰もが大神に声をかけるの躊躇してしまい、声をかけられない沈黙の時間が発生する。だが、その沈黙を破ったのは他ならぬ大神本人であった。
「……行きましょう。まだ、あの男を捕まえていない」
自らの感情を振り切るような声に、周りの人間も今までのことを触れず、捜索を再開し始めた。

高坂のいた部屋で入手した地図を見て、分隊は未探索区域にあったネヴィルの執務室を向かい始める。途中、激化する抵抗にネヴィルの存在を確信しながら突き進み、遂に執務室の前まで辿り着く。
先程と同じように、扉に爆薬を貼り付けて爆破してから踏み込むと、爆風を切り裂くような鞭の一撃が突入隊を襲う。すんでの所で回避すると、煙の中から目的の大男が現れる。
「貴様ら、よくもここまでやってくれたな……」
睨みながら凄むネヴィルの言葉に対する返答は言葉ではなく、クロエの放った銃撃であった。
しかし、その一撃はネヴィルの身体に食い込むことなく、服の下に着込んだ防弾衣に止められる。
その状況を見た大神は、すかさず手に持っていた小銃を捨てて、腰に下げていた刀を抜き、上段に構える。
「チェェェェッ!!」
次の瞬間、凄まじい咆哮と共に一気に懐に突進し、そのままの勢いで構えた刀を全力で振り下ろす。ネヴィルも回避を試みるが、回避しきれずに防弾衣ごと切り裂かれ、傷は肉にまで達する。
大神の一閃でネヴィルが動きを止めた瞬間に、周囲の人間は手足に向けて一斉射撃をかける。その斉射をまともに受けたネヴィルは立つことができなくなりその場に倒れ込む。
そして、倒れ込んだネヴィルに対しクロエ達は一斉に飛びかかり、全員で暴れようとするネヴィルを取り押さえる。
そのまま拘束し、死なせない程度の応急処置と身体検査を行って、全ての武器を取り上げた上でサエカは通信機を手に取り、使用する全帯域で報告を流す。
「ネヴィル確保、繰り返すネヴィル確保!」
その報告と共に、フロアじゅうから突入部隊の大歓声が響き渡り、通信音声のバックグラウンドにも続々と歓喜の声が響く。
だが、その通信を聞いたヘルガはあくまでも冷静に次の命令を伝える。
「そのまま艦まで連れ帰ってくれ、ネグロ陸軍がダカール市街に突入を始めた以上長いする意味も無い、脱出するぞ!」
その命令を聞いたクロエ達は拘束衣と猿轡で全く身動きの取れなくなったネヴィルの入った袋を抱え上げ、脱出を始める。

脱出中、ネヴィルの奪還に来る兵士は殆ど無く、寧ろ脱出する陸戦隊を黙って見逃す兵士すらいた程で、あっさりと母艦まで帰還する。
ネヴィルを収容したことを確認すると、最後まで橋頭堡に残っていたイワノフの部隊が母艦の中へと戻り、全ての部隊を収容したことを確認する。
それを確認したヘルガは全機に脱出命令を下す。
「ヴァルチャーより全機、全員の収容を確認した。陸軍も迫ってきている以上この地に残る意味は無い、脱出する。全機方位270へ針路を取れ、目標は補給艦との会合ポイント」
その命令を聞いた各機は順次離水し、夕日が沈みつつある西へ針路を取る。
クロエは母艦の後方の窓からダカールを眺める。夜の帳に隠されていく街の姿に全てが終わったも同然と考えた彼は安堵の表情を浮かべる。
だが、長い一日はまだ終わっていなかった。



一度150km地点で補給艦と会合し、送り狼への対処として戦闘機隊に給油・給弾作業を行ってから彼らはマイオ島へ向けて飛び立った。
だが、その補給作業中に空は完全に夜になり、空には太陽の代わりに満月が上がった満月の夜を飛ぶ。
しかし、レーダーに反応もなく、送り狼の心配も無いのではないか、と思い始めた頃異変が起きる。
「RWRに反応、何者かが私達にレーダーを照射してます。ただしこちらのレーダーには反応ありません」
レンの声に、ヘルガは確認を取る。
「反応があったのは間違いないんだな」
「はい、今のは間違いなく照射された反応です。ですが数秒で反応が消えました。それから、私達はレーダーに映らない機体とチーガオで交戦したことがあります。おそらく同型機がいます」
レンの声にヘルガは戦闘機隊に命令を出す。
「ヴァルチャーより全機、敵機が接近している。ただしどうやったのかは知らないがレーダーに姿を現さない。各機、なんとか目視で見つけてくれ」
その声と共に、戦闘機隊は一気に周辺に散開し、目視で周囲の警戒を始める。それと同時に、四機の母艦は緊密した隊形を取りつつ蛇行を始め、襲撃に備える。
クロエもまた、修理された機体に乗り込んで護衛を勤めており、ヘルガの言葉に続いて注意を発する。
「アクイラ1より全機、レーダーに映らない機体は前に交戦したことがある同型機だとした場合、胴体の上下に斜銃を積んでいるのが特徴。
 仕様上、母艦に攻撃を仕掛けるなら上下のどっちかにいる可能性が高い。運動能力は低いから見つければ落とせる、警戒を」
そう言ってから、彼は再び注意を上空と水面に向ける。

クロエの警告から暫くの間は誰も見つけられずにいたが、下方を見ていたクロエは視野の端に違和感を覚える。その違和感の正体を探るべく、違和感のあった周辺を重点的に見張る。
その時、彼の目に一瞬赤い何かが光ったのが映る。それを見た瞬間、彼は正体に気付き、無線機を取る。
「アクイラ1より全機、下にいる! 今一瞬だけど排気炎が見えた、アクイラ・マーリンで下の編隊は邀撃する。これ以外の敵がいないかどうか注意。
 特にアドラー、僕らだけが同型機との交戦経験があるから警戒してほしい」
そう言って、クロエは自らの編隊を率いてゆっくりと降下していき、その後ろにマーリン隊が続く。
彼は一瞬見えた排気炎と覚えた違和感のみで敵機の推定位置を予測し、高度を段々と下げていく。
降下していく度に違和感は大きくなり、ある程度降下したところで編隊を捉えたことで疑問は核心に変わる。
「アクイラ1敵機発見、やっぱり斜銃付の夜戦だ。交戦開始!」
そう宣言すると、眼下に並んでいた夜戦編隊に襲い掛かる。眼下の夜戦隊はこの動きに直前まで気付かなかったようで、接近されてから斜銃を撃ち、回避運動を取り始める。
しかし、格闘戦に不向きな形状の機体で、有効な逃げを打つことも難しく、すぐに二機が撃墜される。
残り二機も一度見つけられてからは最早迷彩も意味を成さず、一気に追い立てられて、火の玉となって海面に落下していった。

下方にいた編隊が全滅したその時、上空に残っていたヒカルが上空を飛ぶ夜戦を発見する。
「ファルコ1敵編隊発見、後上方に八機!」
ヒカルの通報と共に残っていた各機は翼を翻し、上方の敵へと向かう。その邀撃を受ける直前、上空にいる夜戦隊は胴体のウェポンベイから何かを落とす。
「敵機が何か落とした!」
スウォンの言葉の直後、爆発音と共に空中に火の雨が降る。上空の夜戦隊が落とした空対空爆弾が炸裂し、子弾を撒き散らしたのである。
投網の如く広がるその火の雨のうち大半は外れるが、一部が母艦に直撃する。
「ヴァルチャーより各機、被害報告」
「イーグルアイ、機体後部に損傷。まだ飛べる」
「アルバトロス主翼に被弾、発動機一発損傷。残り三発は無事、飛行に支障無し」
「ケストレル主翼と胴体に被弾、胴体で火災発生。火事は小規模、すぐに消すから問題なし」
致命打に至った機体は一機も無く、全機飛行継続可能という被害状況を聞いて、ヘルガは一安心といった表情を見せる。
逆に一発も致命打を与えられなかった敵夜戦隊は、奇襲性が失われた上に数でも負け、個々の運動性でも劣る状況を見て、これ以上の対戦は不利とばかりに空域離脱を図る。
「アクイラ1から全機、こいつらは一度逃がしたらすぐに逆襲に来るかもしれない。だから一機たりとも逃がさないで!」
必死に離脱を図る夜戦に対し、クロエは全機撃墜命令を出す。機数と個々の運動性で上回るクロエ達は、離脱しようとする夜戦を逃がさないように追い込みをかける。
逃げ場を失い、劣った運動性しか持たない夜戦隊は段々と追い込まれていき、一機また一機と闇に向かってダイブしていく。
そして、最後の一機はクロエの手によって叩き落され、海面に落下していった。
「撃墜、これで最後!」
「ヴァルチャーより全機、方位270に針路を取り直せ。これで全機撃墜だ、帰還するぞ」
クロエの報告を聞いたヘルガは全機に帰還命令を出し、西へ向かって飛行する。
他の機体もその指示に従い、編隊を組み直して西へと向かっていった。

その途上、クロエは無線機を切ってから機上で疲労困憊した声で呟く。
「これで、やっと終わりか……」
こうして長い一日は終わりを告げ、作戦は終結した。


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用語
・成形炸薬弾
爆発した際に、内側に貼り付けた金属(ライナー)を特定の方向に向かって撃ち出して、メタルジェットを作り出して装甲鈑を撃ち抜く弾薬。
普通の徹甲弾のように砲弾の速度で撃ち抜く(「運動エネルギー弾」)のではなく、爆発等で撃ち抜く砲弾(「化学エネルギー弾」)なので、高初速で打ち出す必要がない。
そのため、歩兵の扱える対戦車火器として今でも使われている他、戦車砲でもこの原理を使用した砲弾がある("HEAT")。

・対戦車擲弾
初期の成形炸薬弾で存在した対戦車手榴弾。ただし「対戦車擲弾」と呼ばれつつも投げられない大きさの物もあった(WWIIドイツ軍「吸着地雷」)。

・破壊筒
爆薬を詰めた1.5m程の筒。この筒は連結させて、弾の飛んでくる遠い場所の障害物に差し込んで爆破することができる。
本来は鉄条網の爆破などに使うもの。

・航空阻止
航空機で行う「阻止攻撃」のこと。阻止攻撃というのは、敵部隊そのものではなく敵の増援や補給物資等を妨害して、間接的に敵の行動を制限する行動のこと。

・送り狼
戦術の一つ、戦いが終わったと思って気を抜いている所を襲うことで正面から戦うよりも落としやすいことから、空戦が終わった帰り際を狙う。WWII米軍は多用していた。

・空対空爆弾
架空兵器ではなく実在する兵器、一発の爆弾の中に多数の子弾を仕込むクラスター爆弾の一種。
当てるのには非常に高い技量が必要だが、当たれば強い。

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参考資料
坂井三郎『大空のサムライ』(光人社NF文庫、2003)
坂井三郎『続・大空のサムライ』(光人社NF文庫、2003)
坂井三郎『戦話・大空のサムライ』(光人社NF文庫、2003)
樫出勇『B29撃墜記』(光人社NF文庫、2002)
黒江保彦『あゝ隼戦闘隊』(光人社NF文庫、2010)
北出大太『奇跡の飛行艇』(光人社NF文庫、2004)
長峰五郎『二式大艇空戦記』(光人社NF文庫、2006)
岩本徹三『零戦撃墜王』(光人社NF文庫、1994)
横山保『あゝ零戦一代』(光人社NF文庫、2005)
遠藤健・檜與平『加藤隼戦闘部隊』(カゼット、2002)
「丸」編集部『炎の翼「二式大艇」に生きる』(光人社、2010)
世良光弘『坂井三郎の零戦操縦』(光人社、2009)
渡辺洋二『死闘の本土上空』(文春文庫、2001)
渡辺洋二『日本海軍夜間邀撃戦』(大日本絵画、2005)



No.89
■ヨツバ「いつかのターゲット 御伽噺の古代種の場合」 投稿者:狂路 投稿日:2012/03/23(金) 19:59

ヨツバ関連イベント「いつかのターゲット 御伽噺の古代種の場合」
(最低でも《レッド、エンゼル、ヨツバ》がいれば発生します。
 まあ・・・イベントというか、ごっちゃまぜにしたかっただけですww 
上記3人以外のメンツは俺がやりたかっただkゲフンゲフン。 
 仲間条件なんかがかみ合わない、これなんか違くね、なんてのもは多々ありますが
スルー安定でお願いします。楽しけりゃいいんです。
 もはやイベントでもなんでもないけど楽しけりゃいいんです。大事なことなので二回(ry )


ファッティホエール艦内


ユイ「仲間や友達との親睦を深めよー!ってことでお茶会だよ!とりあえずいっぱい呼んでみた!」
サクラ「あたしチェリーパイ食べたーい!作って作ってー!」
ヒカル「僕も食べたいな。テネジーさん、作ってくれませんか?」
テネジー「うーん、いいけどさくらんぼなんてあったかしら?あれば作れるんだけど」
カズ「そんなん簡単やろ。下でテキトーな店探してぶち抜いて脅してとってくりゃええねん」
ジョージ「盗賊のあなたに言うだけ無駄かもしれませんが、そういうことは絶対にやらないで下さい。
     もちろん私の目の届くところではやらせませんよ」
アイハラ「おーおーかしましいねえ目の保養だねえ(ドカッ)げふっ」
カノン「ふふふふ大物がいっぱいいるじゃない!さあ取材よ取材!この空気ならちょっとアレな事聞いても大丈夫よね!」
イシナカ「(何を聞くつもりだアイツは・・・)」
ソネット「あ、すみません。私のコーヒーは砂糖多めでお願いします。今手持ちの砂糖が切れてしまっていて」
ツチ「そりゃどっちがメインか分からなくなるくらい入れたら切れますよソネットさん・・・」
エーコ「はーい、これくらいでいいかしら?」
ユラリ「それはコーヒーではなく砂糖の山です。ちょうどいいので少し頂きますよ」
サーシャ「あのねー、わたしおかーさんと一緒にクッキー作ってきたんだよー!」
イーベル「粗末な出来栄えだが茶菓子の足しになればいい」
カナ「!! お、おいしい・・・・・・。くっ!私も何か作るぞ!!」
モモカ「もぐもぐもぐもぐ」
レン「あぁっそれ私が食べようと思っていたのに!負けませんよー!!もぐもぐもぐ」
ヨツバ「俺はいらねえ。つーかなんでわざわざ空飛びながらやらにゃならねえ、飛行艇は好かねえんだよ!!」
イツキ「えーいいじゃんいいじゃん。空の上っていうのもなかなか楽しいよー」
マダラ「いいではないか我が娘よ。偶には傭兵であることを忘れて騒ぐのも心地良い」
ヨツバ「俺は貴様の娘じゃねえっつのクソジジイ。あと空の上ってのが嫌なんだボケイツキ。
    第一確実に安全じゃねえ場所で気ィ抜いたらいつか死、ぬ・・・・・・?・・・・・・・・・」
アケチ「? 顔色が悪いですがどうかしましたか? 気分が悪いのなら薬がありますよ」
ヨツバ「(なんだ・・・なんだこれは? 殺気じゃない、威圧感? そんな突然、こんなはっきり分かるモノが・・・・・・)」
ミソラ「なんかこの人すっごく震えてるけど、寒いかな?」
ヒカリ「いや、そんなことはないはずだけど」
クロエ「おーい、途中参加が二人きたぞー」
エンゼル「やっほー!お茶会するって聞いて飛んできちゃった!あたしもまーぜーてー!」
レッド「こりゃまた随分賑やかだな。まあそれも悪くない」
ヨツバ「・・・・・・ッ!?・・・・・・・・・!!!」
ミソラ「やっぱり寒そうだよ?顔真っ青だし」
サラ「・・・いえ、あの・・・怯えてるって行ったほうが正しいような」
ティオ「どうしたの?エンゼルちゃんが来た時からおかしいよ?」
ヨツバ「・・・ど・・・・・・・・・ドラっ・・・・・・あ、ああ・・・・・・うぁ、ああああ」
(画面中央にドラゴンのシルエットが映る)
アロー「? どら? ドラまた?」
カノン「おお、あの闇の傭兵があわあわ言いながら怯えてガクブルする、これはいいスクープね!(パシャパシャ」
レッド「ん? どうしたトカゲの嬢ちゃん。ずっと俺達の方を見てるようだが」
エンゼル「どったの? あむ、うーん柚子シフォンおいしー!」
クロエ「だ、大丈夫? レッドさん達は凄腕だけど悪い人じゃないよ」
ヨツバ「レッ・・・ド? !!
    (思い出した! 髪型、服装、なによりこの目と細い瞳孔!
     いつだったかボロッボロのオッサンが写真もないのに暗殺しろって言いやがった『レッド・ボイラー』!!
     炎使いだからすぐ分かるとか言ってやがったが、そりゃドラゴンなら出来なくはねぇ・・・・・っ
     無理だ、こいつは無理だ。殺ろうとしたら確実にこっちが殺される。
     いくらなんでも人間混じりのトカゲが超上級のドラゴンなんかに敵うか!むしろ同じ場所にいるだけで死ねる!
     つーことはエンゼルとかっていうそこのメスも、・・・・・・こっちの方が圧力強え!?
     イツキん時たぁまた違うただの力、純粋な暴力の気、だ
     ヤバイ。ヤバイヤバイ怖い怖い恐い恐い恐いッこの空間はヤバイこれは圧倒的強者!!
     長居する時間に俺の生存は・・・・・・・・・・・・・・・無い!!)
    邪魔だどけえ!!」
 (ドン!バタン!)
ユウキ「うおっとぉ!? な、なんだなんだ?」
カノン「こらっ待ちなさいスクープ!!」
ヨツバ「(ここは飛行艇つまり空中、あああクソがこれだから羽つきは嫌いなんだ!
     だがここはっ・・・・・・背に腹は代えられるかぁ!!)」
 (バリィイイン!!)
クロエ「え、ちょっ・・・・・・ええええええヨツバがガラスぶち破って飛び降りたぁあ!?」
ユイ「えぇ!?ここかなりの高度よ!?下は海だけど・・・」
アケチ「いえ、ここから落下するとなると例え地面でなくともただではすみませんよ!?」
カノン「えー人体トマト祭りは受けるけど上がうっさいのよねー」
カナ「トマト!よし、野菜たっぷりのトマトスープ作って見返してやる!!」
エーコ「お茶会もいいけど、このままお食事会もやっちゃおうかしら」
イーベル「ふむ、ならば私も手伝おうか」
サーシャ「わたしもー!何つくるの?」
カズ「ええねぇ。ならウチはタコヤキ食べたいでー」
テネジー「?? タコヤキってどんなの?」
サクラ「はいはーい、オムライス!オムライスがいいー!!」
ユウキ「あ、オレはシチューかな」
イツキ「あたしはねー、チーガオの・・・えっと、「らあめん」だっけ?「たんめん」だっけ? それ食べたい!」
アイハラ「手伝えよお前らー。まあめんどいのは分かるけど。俺ぁ肉ならなんでもいーよー」
ヒカリ「・・・・・・えーと・・・・・・今さっき人が飛び降りたのについては皆さんリアクション無し?」
ユラリ「大丈夫でしょう。一応懐にパラシュートを忍ばせて置きましたし。まあ使わないとは思いますが。
    というかあの人くらい生に執着してればそうそう死にませんよ」
ソネット「流石に・・・五体満足は怪しいと思うんですけどねぇ・・・」
エンゼル「?? 私達あの人に何かしたっけ? まいっか。
     窓ガラス直しちゃおうよ、風すごいし」
レッド「・・・いや、一目でこれとはな。面白い奴もいたもんだ」


ヨツバ「ぶはぁっ!! はぁ・・・はぁ・・・っ。 まさかあん時の標的があんな奴だったたぁな・・・・・・
    くっそ、震えが取れねえ・・・・・・!! チクショーがぁああああああっ!!」


ヨツバ、生存本能と種族の差と圧倒的恐怖に完敗するの巻。


No.88
■メリッサ「夜空にぶちこわせ」 投稿者:狂路 投稿日:2012/03/23(金) 19:59
挿絵あり
メリッサ遭遇イベント
メンバー/クロエ・アロー・レン・メダチ・パーシヴァル


ざわざわ・・・ざわ・・・・・・

クロエ「ん? 人だかりが出来てるけど・・・何かイベントでもあるのかな?」
アロー「いや、イベントなんて、それこそ安売りなんてのもないわよ。そんなものはないはずだけど。
    ていうかこんな所に人がいるってのも不思議なような」
クロエ「じゃあなんだろう? 見に行ってみる?」
パーシヴァル「おっ、オレも賛成ー。まー行ってみようぜ?何でも無かったらそれでいいし」
レン「なによりも面白そうですしね! さぁレッツゴーですよー!!」
アロー「野次馬ねぇ・・・まぁ分からなくもないわ。行ってみましょうか」

♪~~♪♪~~~・・・・・・

パーシヴァル「おっ誰か歌ってるのか?」
アロー「・・・歌?」
レン「結構上手じゃないですか? はっきりとは聞こえませんけど」
クロエ「確かに聞こえるね。パフォーマンスかな」
メダチ「パフォーマンスと聞いたら! このエンターテイナー、メダチが黙っていられるかあああああ!!」
クロエ「ちょ、待っ!?」
(ダダダダダダ・・・・・・)





―――ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

「みんなーありがとー!!」
「メリッサちゃんサイコー!!」
「メリッサかわいいよメリッサー!」
「めりりんー俺だー結婚してくれー!!」
「「「( ゚∀゚)o彡゚めりりん!めりりん!( ゚∀゚)o彡゚めりりん!めりりん!
   ( ゚∀゚)o彡゚めりりん!めりりん!( ゚∀゚)o彡゚めりりん!めりりん!」」」
「ありがとー! めりりんも、みんなのことだぁいすきだよ~!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!






クロエ「・・・・・・なんだ、コレ」
パーシヴァル「うひゃーよく分からんけどすげーなー。真ん中の女の子、すんごいひらひらの服着てるぜ」
レン「いいですねーこういうのってなんだか心が踊りますよ」
メダチ「ぬうぅ、こんなに目立っているとは・・・!」
アロー「ん? 確かライブって・・・・・・」

メリッサ「それじゃあ次の曲いっくよー! ラブラブ☆ビッグバン!」

♪♪♪♪~♪♪~~♪♪♪~♪♪~

メリッサ「ラブ?」
信者共「ラブ!」
「「「「ビッグバァアアアアアアアアアアアアン!!!」」」」
パーシヴァル「うおお蜂にも勝る統率性だなこりゃ。凄まじいなー」
レン「この熱気と一体感・・・素晴らしいですー」
クロエ「いやこれ・・・なんていうか・・・・・・」

メリッサ「まだまだいくよー!!

     ♪知ってるの こころ聞こえてる 我慢できない お互いのミステリー♪
     ♪右手でぽこぽこ 左手でぽこぽこ  みんなでぽこぽこ ぶち壊せ♪
♪ハートのスカート スターのイヤリング つけて歌うのよ そう! わたしは可・愛・いのよ!♪
     ♪ホワイト☆スターシューティング! 優しい音色 声を上げて叫んだって 構わない♪
     ♪全部愛して欲しいの♪ キミの弾道上げて欲しいの♪ いっぱいキスをして欲しいの♪
      お願いわたしと 結婚し・て・よ・ねっ!♪

ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

「メリッサちゃ~ん!!」
メリッサ「あ、バルちゃん!」
バル「やっほーだニャミ★ またデュエットするニャ~!」
メリッサ「うん、いいよー!やろうやろう!」
信者「おいてめーなんなんだ!?」
信者「またお前かよバル!」
信者「おーやれやれー!!」
メリッサ「バルちゃんとのデュエットする時は、やっぱりこれだよね!」
(カチューシャを外して猫耳装備)
メリッサ・バル「「ねこみみもーどだにゃん☆」」
信者共「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」
♪♪♪
メリッサ・バル「「♪キミのこと ぬっこぬこに してやるにゃん♪」」
メリッサ「♪キスはまだね まだ待ってて♪」
メリッサ・バル「「♪ぬっこぬこに してにゃんよ♪」」
バル「♪だからちょっと 待ち構えてるにゃ~♪」
メリッサ・バル「「にゃん♪」」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


アロー「おっ、思い出した! あれって最近出てるっていう『洗脳少女』よ!!
    確か歌で人を洗脳していいように操ってるって聞いた事が・・・・・・」
パーシヴァル「うおおおおおおおお!めりりいいいいいいいいいん!!」
レン「あぁっなんて素敵な歌声なんでしょうか・・・・・・ほわわん」
アロー「って遅かったああああ!? しかも洗脳されるのってほぼ男って聞いてたのにレンさーん!?
    そうだ、クロエとメダチは・・・・・・」
クロエ「・・・・・・ッ!・・・・・・・・・ッッ!!」
アロー「まさか、あんたも・・・・・・」
クロエ「あっ・・・・・・頭が、耳が痛いッ・・・・・・ぐあああああ!!?」
アロー「クロエ!? 洗脳はされてないけどなんかヤバげ・・・・・・」
メダチ「うおおおおおおお負けてられるかああああああ!!
♪おーっれーはメダチーっ えんたーぁていなーぁあ~!!♪」
信者「うっせーぞそこの奴!!」
信者「黙れ!すっこめ!消え失せろ!!」
信者「メリッサちゃんのライブを邪魔すんじゃねえ!」
信者「緑髪の空賊は殺せ!!」
クロエ「ちょ、おまっ・・・!!やめろ!殺されるぞ!!」
メダチ「一番目立つのはこの俺だああああああ!!」
クロエ「だあああああああ!!とにかく逃げろおおおおおお!!」
アロー「あっ、あの猫耳まさか・・・・・・ってちょ!?待ってよー!!」



クロエ「はぁ・・・はぁ・・・。少しは場面を考えてくれよメダチ・・・・・・。
    しかしレンとパーシヴァルはあの様子からじゃ完全に洗脳されてるな。というかもう馴染んでたし。
    どうするか・・・・・・」
アロー「あいつっなんでバルがあんなところに!!」
クロエ「アロー、そのバルって子は知り合いなの?」
アロー「知り合いもなにも、アエロスミスのメンバーよ!あたしの演奏仲間!!」
クロエ「え・・・・・・ええぇ!? げほっげほっ」
アロー「あんな音楽性の欠片も無いモノになんであんなに入れ込んでるのよアイツは・・・!! ・・・バルのフルート、すごく上手なのに。
    アエロスミス、どうなっちゃうのかしら・・・・・・」




(その後・・・・・・)


クロエ「・・・あの女の子を『討伐』しろ!?」
役人A「そうです。 兼ねてから奴の悪行は広域に迷惑をもたらしています。特にブランシェが多いですが、他の地域でも。
    自分を崇め奉ように様に民衆を洗脳して自分の良いように使うのですよ。
    しかも洗脳された人々はそのように変わりこそすれ自分の事を異常だとは微塵も思わない有様で・・・・・・。
    このような非人道的な行為を許すわけにはいきませんので」
クロエ「いや、それにしても注意勧告とかそういうのは・・・・・・」
役人B「情けないことだが、うちの内部にも洗脳された奴が出てな。
   《教祖様》に不利益になるような行動をしようとするともみ消しが起こるのだよ。
    他の管理団体や各地の責任者もイカレた事をする輩が増えてきていてな・・・・・・しかもほとんどが黒ときた。
    まず他人を簡単に洗脳するなんて人業じゃない、おかしなモノに手をつけているなら処分すればいい、
    そうでなくとも相応の事をやってきたのだからそれなりの処罰を受ける必要がある、というのがほぼ全員の意見でな。
    かく言う俺もその内のひとりだ」
クロエ「じゃあ何故僕が・・・?」
役人A「あなたは奴の洗脳現場に居合わせながら洗脳されなかった、という噂はそれを追っている者の中ではかなり広まっていますよ。
    女子供は洗脳されない人も多かったですけどほとんどがそこに住んでいる一般人です。
    ですがあなたは空族としても名を挙げている。
    ・・・・・・誰が洗脳されて誰がされないかがわからず討伐班が組めない中で、あなたはとても貴重な存在なのですよ」
クロエ「・・・・・・・・・」
役人A「まあダメージは受けたとも聞いていますが・・・・・・申し訳ありませんが我慢して下さい。
    あなたの働きに相応しいように謝礼は用意させていただきます。
    ですがそれ以上に、人々の間に洗脳という名の汚染を止める、という事を覚えて頂きたい。
    こちらも正式な依頼である以上、あなた方には期待していますよ」
役人B「まあ行かないっていうんならこっちで圧力かけてやってもいいんだぜ?
    褒められた事じゃあないがそれくらい切羽詰まってるんだ」

(新しいクエストが追加されました!)

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(クエスト・夜空にぶちこわせ アローを連れていると会話イベント発生)


クロエ「討伐・・・か・・・・・・。つまり殺せってことだよな。
    確かにあれは異常な光景だったけど、でも、あんな女の子を?
    ・・・・・・・・・
    とにかく会って、ちゃんと話してから考えよう。
    そういえばどこにいるんだっけ? 点々としてるって役人さんたちも言ってたし。
    あのライブ現場にでも行ってみようかな」

*****


アロー「・・・ライブ始まるのは夕方頃って聞いておきながら朝にいったあたし達もあたし達だけど・・・・・・・・・
    なんでもう明らかに信者っぽいのが集まってるのよ」
クロエ「ま、まあ誰もいないよりは手がかりが分かりそうだけど。 すいません」
信者「およ?君たちもめりりんに会えるのを待ちきれずにきちゃったヒト達ナリか?」
信者「見ない奴だな、さては新人か!」
クロエ「(ただ道を聞きに来た人だとかとは思わないのかな?)」
アロー「(そういうのを洗脳って言うんじゃないの・・・)」
クロエ「えっと、今メリッサってどこにいるか、知ってますか? どうしても会いたいんですけど」
アロー「(いやちょ、そんなん教えてくれたらこいつら今ここにいないんじゃっ)」
信者「メリッサちゃんに会いたいぃ? ほうほう、これはふぁんとしてのマナーを叩き込まないといかんようだなぁ?」
信者「常にめりりんの傍にいることを許されるのはほんのひと握りのふぁんのみ!
   それは決して金でも地位でも決められるものではなく、そう、今までにめりりんに注いだ愛!
   愛を多く持つ者のみがめりりんといっしょにご飯を食べたり、服を買ってあげたり・・・・・・くそう羨ましい!!」
信者「・・・・・・そういえばチミ達からはめりりんに対する愛が感じられないでゴワス。
   本当にふぁんなのでおじゃるか?りありー?」
クロエ「え、は、はい」
信者「そーいや俺こいつら昨日のライブでちらっと見た気すんなー。なんだったかは覚えてねーけど。
   よぅし、なら昨日メリッサちゃんが歌ってた曲のタイトル挙げてみろよ」
クロエ「え、えぇ!? えっと、ラブラブ・・・」
信者「もちろん常識なそれは除外安定だろjk」
アロー「(うわ、ヤバ・・・)」


 →A.恋は空戦
  B.only my masergun
  C.恋色プラズマカノン
  D.ホワイト☆スターシューティング(正解)
  E.アンチトリニトロトルエン
  F.少女帰葬曲
  G.UNDER THE SUNSET
  H.めりりん☆ブレイズハッピーナイト
(選択肢は一つだけ正解のランダム。正解を選んでも不正解を選んでも流れが少し変わるだけで本筋には影響なし。)


信者「昨日の曲は『あなたのこころとわたしのココロ』『めりりんハンマー』『キャラメル・メルト』『ホワイト☆スターシューティング』
        『結婚しなさいっ!』『ぬっこぬこにしてあげる』だったじょー」
信者「ほうほうほう・・・・・・さぁ、先輩からのありがたぁい洗礼をくれてやらんとなぁ」
クロエ「い、いやまっ・・・・・・」
レン「あぁああああ!!クロエさんじゃないですか!!
   もうっなんであんなに素晴らしいライブだったのに途中で帰っちゃうんですか!」
パーシヴァル「よっと」
クロエ「うわっ!?」
アロー「きゃ!?」
パーシヴァル「・・・・・・へぇ・・・・・・洗脳少女?ってのはよくわかんねーけど・・・・・・メリッサの『討伐』依頼だって?」
クロエ「なっ!?依頼書が・・・!」
アロー「あああああこれだから契約って問題があるのよね!!」
信者「メリッサちゃんを討伐だと?」
信者「ちょwwwこいつ頭やべぇだろwwwwうぇっうぇwww」
信者「! ・・・これ、ガチの依頼書だぞ!?しかも軍からの!!」
信者「なん・・・だと・・・・・・」
信者「3行で」
信者「訳わからんガキ二人が
   突然俺たちから
   めりりんを奪おうとしてる」
信者「冗談でも許されん!!殺せ!!」
信者「てめぇらいい度胸してんじゃねえか、あぁ!?」
信者「ヒャッハー!異端者は消毒だー!!」
パーシヴァル「そうだな。 ちょっと・・・・・・痛い目見てもらおうか!!」
バル「誰かと思ったらアローなのニャ!一体何をしてるのニャ?」
アロー「! あんた、前見たときもこんなとこにいたけど・・・・・・アエロスミスはどうしたのよ?」
バル「にゃははっ! アエロスミスなんかよりもメリッサちゃんの音楽の方が楽しいニャミ★
   アローだって抜けてるしおあいこだニャ」
アロー「・・・もう、根っこから腐ってるみたいね。 あんな訳のわからない、音楽性の欠片もない曲に夢中になるなんて・・・・・・
    覚悟しなさい、今その根性叩き直してやるわ!」
バル「ふ~ん。確かにアローは賞金稼ぎもやってるし、空ではとっても強いニャ。
   でもケンカは普通の女の子と変わらないのくらいはもう知ってるニャ!
   それでもやるって言うなら、やれるもんなら・・・・・・やってみろやゴルァアアアアアア!!」
クロエ「くっ!? こうなったらやるしかない!!」

(陸戦3連戦。ザコ2連+中ボスクラスとの戦闘。
 陸戦可能な味方が洗脳されていると最後の戦いで敵に加わる。今回はパーシヴァルが該当。
 メリッサとの遭遇イベントでアローがパーティにおり、またクエスト中もパーティにいる場合は更にバルが敵に加わる。
 高威力の連続乱れ引っかき攻撃とか勘弁してください。
 アケチとかが洗脳されてたらテネジーさんがどうなるかみもnげふんげふん。
 あとパーシヴァル、マリンさんに殴られろ。)

パーシヴァル「ぐっ・・・・・・」
バル「にゃお~ん・・・・・・ミ★」(バタッ)
アロー「ったく、強い奴が洗脳されてるとっ・・・こういうことが困るのよね・・・・・・!!」
クロエ「ふう。とりあえず凌げたかな」
レン「!!?パーシヴァルさん! くっ・・・こうなったら、少し早いけれどもあの計画をっ!
   こちらナンバー0322!メリッサちゃんを狙う悪質な輩が現れました!
   本当にメリッサちゃんを殺そうとしているようです!!一刻も早くあの計画を!!」
クロエ「!? レン、あの計画ってなんだ!!」
レン「敵のクロエさん達に言う必要はありません!!」
 (ダダダダダダダッ)
クロエ「レン!?待て!!ってもういない!?足早っ!!」 





メリッサ「うーん、このマカロンおいしー☆ めりりんしあわせ~」
信者「そうでありますか!それはとてもよろしい事であります!」
信者「メリッサちゃんがしあわせなら僕もしあわせ~・・・・・・ぐひょひょひょ」
レン「皆さん、大変です!!」
メリッサ「うにゃ!? レンちゃん?」
信者「こら新入り!新入りの分際でオフのめりりんに会いに来るとはいい度胸だな!」
信者「3ケタのくせになまいきだ!」
レン「そんなこと言ってる場合じゃありません! かくかくしかじか・・・・・・・・」
信者「それマジで?」
レン「マジですよ! このままだとメリッサちゃんが危ないです!
   ちょっとリスクは上がるかもしれませんが、早くあの計画を実行したほうがいいですよ!」
メリッサ「・・・・・・そっ、か。 ・・・・・・・・。
     うん、わかった。 よし、じゃあ少し早いけどやろっか。」
信者「お、おおお・・・・・・あれをやってしまうのか、めりりん!!」
メリッサ「そう・・・・・・『私の歌を聴け』作戦を!!」







パーシヴァル「と、いうことなんだけど」
アロー「名前はふざけてるけど、空から洗脳効果のある声を撒き散らすって・・・・・・ある意味絨毯爆撃より怖いわ。
    しかし結構あっさり洗脳解けたわね。全員やっちゃう?」
パーシヴァル「一般人は脳漿撒き散らす事になりそうだからなそれ?俺もキツかったぞ?」
クロエ「とにかくそれをやめさせないと、被害者が激増するってことか・・・・・・」
パーシヴァル「・・・・・・んー。
       確かに洗脳されてたけど、被害者っていうのはなんかなあ。
       またああいうことになるのは勘弁願いたいけど・・・・・・結構、楽しかったぞ?
       ほんの少しの間だったけど、あの子も周りの人間を大事にしてるの分かったし」
アロー「そんなこといってもねえ・・・じゃあ何?世界のみなさん全員仲良く洗脳されましょうっての?
    それは皆死ねば苦しむことはないとか、そういうものと同じ理屈よ」
クロエ「とにかく早く止めなきゃいけない。またやられるかもしれないからパーシヴァルは待ってて―――」
パーシヴァル「・・・・・・! 待て!もう始まってる!?」
クロエ「え、えぇ?」
パーシヴァル「ちょうど今出た、あの飛行艇で空中ライブをするんだって昨日言ってたし、信者たちに見せてたぞ!!」
アロー「・・・・・・あたしの目がおかしくなかったら、すんごいまっピンクに見えるんだけど・・・・・・この距離でもはっきりわかるくらい」
クロエ「こうなったら、もう空戦で決着させるしかない、か」
アロー「ていうかなんで昨日今日なのにあんなに組織に組み込まれてるのかしら、レン・・・・・・」



レン「皆さん、周囲の飛行艇に気を配ってください! 万が一メリッサちゃんを狙うような動きがあれば」
信者共「「「我が身を盾に!我が身を弾にしてでも守りきる!!」」」
レン「おっけーですね! ・・・・・・さっそくクロエさん達が来たみたいですよ! 
   いいですか、最低でも準備が全部整うまで、この機体・・・・・・『ラブリーハートストライク号』を守りきるんですよ!!」
信者共「「「おおおおおおおおおおお!!!」」」
メリッサ「・・・・・・みんな・・・・・・」





(空戦1戦目。一定時間内にメリッサの乗っている『ラブリーハートストライク号』を撃墜することがクリア条件。超ピンク。
 空戦可能な仲間が洗脳されていると敵として出てくる。また、レンのようなサポートメンバーが洗脳されていると敵の強さが上昇。
 敵機体は性能も種類もバラバラだが、とにかく防御をかなぐり捨てた自爆特攻をかけてくる。弾幕激突どんとこい。信者怖ぇ。
 メダチがいると目立ちたい為かいつもの10割増しの攪乱をかけてかなりの助けになってくれる。
 全部撃ち落とせば本丸は武装ないんで蹂躙できますが。
 一定時間を過ぎるとライブの用意ができてしまいゲームオーバー。
 一定時間内に撃墜させると・・・・・・・・・)





メリッサ「きゃぁああああああーーーー!?」
レン「く・・・・・・もうダメージが・・・・・・!!」
信者「ダメだ、もう持たない! 直に墜落する!!」
信者「くそっあいつらよくも・・・!!」
信者「とにかく、メリッサちゃんだけでも安全なところに避難させるぞ!」
信者「メリッサちゃん安心して! 全滅したって、俺達が絶対守ってみせるから!」
信者「めりりんの為ならたとえ火の中水の中草の中森の中土の中雲の中!! 防御力6の肉壁大盤振る舞いだぜ!!」
メリッサ「だ、ダメだよ! みんな死んじゃダメっ、またライブでみんな一緒に歌って、一緒に笑うの!!(メキッ)え?」
信者「!! 危ない、メリッサちゃん!!」(ドン!)
 (バキバキ―――ガラガラガラ!! グシャッッ!!)
メリッサ「え、あ・・・・・・。ぁ・・・・・・・・・っ」
レン「――――――ッ!!」
信者「!! レン、お前はメリッサちゃんを誘導しろ!! いいか、俺達の犠牲を無駄にするなよ!!」
信者「絶対にめりりんを守ってやるぁああああああ!!」
信者「俺・・・・・・生まれ変わったら、メリッサちゃんのイヤリングになるんだ・・・・・・!」
信者共「「「だああああああああ!!」」」
レン「ぅ・・・・・・く。 め、りっさ、ちゃん。早くこっちに・・・・・・!」
メリッサ「・・・・・・・・・」
クロエ「レーーーン!!助けに来たぞー!!」
レン「クロエ、さ・・・・・・」
アロー「いいーーー!? 腹立つけど、一応そのピンク髪も、一緒に移しなさいよーーーーー!!」
レン「もちろ、ん・・・・・・? っ。く、メリッサちゃん、早く、」
メリッサ「・・・・・・・・・・・・・・・」
 
 (バッ!
    ヒュウウゥゥゥ・・・・・・)

レン「えっ」
パーシヴァル「ちょ、おま!!」
アロー「・・・・・・飛び降りた・・・・・・!?」
クロエ「!? っレン!早く!!」
レン「なん、で? メリッサ・・・・・・・・・メリッサちゃあああああああああん!!!!」










(ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・・・)
メリッサ「(なんで・・・・・・どうして、こうなっちゃうの?
      わたしはただ、みんなといたかったのに。
      なのに、なのになのになのになのに!!
      こんなの嫌だよ、なんにも変わってない!
      誰もしあわせになんかなれないよ!!
      結局わたしは、あ、ぁ、あああああああああああああああああああああああ)
     イヤああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」




『ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーー!!』






(ファッティホエール艦内)

レン「はぁ、は、ぁあっぁ、はっ」
パーシヴァル「なんとかレンは助けたが・・・・・・あの子はもう、無理だな。
       むしろ向こうから弾き返そうだ」
アロー「レン、言っとくけど後追って飛び降りなんてさせないからね」
レン「大、丈夫です・・・・・・多分洗脳、解けました」
アロー「自己申告は怪しいんだけどねぇ。まいっか」
クロエ「・・・・・・」
パーシヴァル「そういえばあの依頼ってやった証拠に何か持ち帰んなきゃダメなんじゃなかったか?」
クロエ「流石に今から漁ろうなんて気にはなれないよ。
    それに・・・・・・もし落ちなかったら、僕達が直接、あの子を」
『キィイイイイイイイイィイイイイイイイイィイイィイイィイイイイイイイイィィイイイ!!』
「「「「!!?」」」」
レン「な、何ですかこの(イイイイイイイイイイ!!!)ぐっ!?」
アロー「金切り声・・・!? あああ脳みそ引っかかれてるみたいぃいやああああ!!」
クロエ「! みんな、そこに何かいる!!」

灰色の鳥(?)「・・・・・・・・・」

アロー「と・・・・・・鳥? にしては大きすぎるわよ、ね?」
クロエ「というか下手な飛行艇より大きいぞあれ!!」
パーシヴァル「? どっかで見たような・・・?」
灰色の鳥『ピィイイイイイイイイイイイ!!!』
クロエ「ぐぁああああああああ頭があああああああ!!?」
レン・パーシヴァル「「・・・・・・メリッサ(ちゃん)・・・・・・?」」
アロー「は、ぁあ!? 二人とも、洗脳とアレでとうとう頭ぶっ壊れた!?」
レン「い、いえ・・・・・・なんとなく、そんな気がして・・・・・・?」
パーシヴァル「思い出したっ!!」
アロー「うひゃあっ!? な、なんなのよっ」
パーシヴァル「あれだよ、あの鳥! 確かベルデンで見た『伝説の生き物図鑑』で見たことがある!!」
クロエ「で、伝説の生き物図鑑って・・・・・・」
アロー「やっぱ頭ぶっ壊れてるんじゃないの?」
パーシヴァル「あれは・・・・・・そう、『死の歌姫』っていうモンスターだ!!
       確かすっごく昔にベルデンに『魔王』が現れたときに手下として出てきたんだっけか?
       女性の霊が集まって誕生したとかなんとかで、『魔王』を討伐しにきた『勇者』を恐ろしい声ですくみ上がらせたとか」
アロー「・・・・・・馬鹿馬鹿しいって言いたいけど、間違ってなさそうで怖いのよね・・・・・・。魔王はともかく、合ってるし」
レン「と、とにかく。 よく分かりませんけど、被害が出るかもしれませんし、撃墜させないといけません・・・・・・よね・・・・・・?」
クロエ「・・・・・・。あれがメリッサかどうかは分からないけど、放っておく訳にはいかない。
    みんな!もう一度出撃の準備だ!!」



(空戦2戦目。 本性を現したメリッサ、『死の歌姫』との戦闘。結構でかい。
 攻撃力は低く、攻撃方法もせいぜい体当たりや翼のはたき落し程度。
 だが頻繁に広範囲に音波を発生させ、まともに食らうと意志とは関係なく問題行動を強制発動される。
 例としては・味方を攻撃する・攻撃行動ができなくなる・操作ができなくなり落下する などなど。
 また砲撃の直線上から逃げるように飛行するため回避能力もそこそこある為、ほぼ持久戦の様相を呈す。うへー。
 ちなみに戦闘中は鬱曲やシリアスな曲を歌ってくれます。素敵。
 『死の歌姫』を撃墜すればクエストクリア。
 失敗してしまった場合、一定時間を基準として特殊エンディングが発生する。)



戦闘中の歌
 ♪だいきらいだ 死んでしまえ! 頭を引き抜かれて 一瞬で!
  降りかかれ 負の呪いよ 血の雨浴びて 嗤ってやる!!♪
 ♪緑のチョコが おいしそう  食べて血を吐く 大人たち♪
 ♪生きるのが怖い みんなの目が目が 私を見る見る
   消えたい!消えたい!死にたい!死にたい! どうせ生きても しょうがない!♪
 ♪彼女が唄う旋律は もはや最期には 聞くも堪えないモノへと 堕ちてしまった
   楽しいわずかな時間も 悲しいあの時間も 泡沫に過ぎないと 絶望を見るのだ
    知ってた わかっていた でも コ コ ロ が ク ル シ イ !!♪





メイン曲♪リッパードール


♪異 常 な 思考 回路ノ イズを
 人類(ヒト)は そ う それを「愛」 と まだ呼 んでいる
 そ の「愛」を生みな がら愛し 合 う世界 では
 「 愛 が 与 え ら れ な い 者 は い な い 」 と♪

♪狂 った不確 定動力を
 人類(ヒト)は そう それ を「生 命」と ま だ呼んでい る
 その命 を守り な がら  奪 い合う 世 界では
 「 涙 流 し て 嘆 く 者 は い な い 」と 信じ て…♪

♪「愛」を持つ生 命を
 人類は そう それを「ヒト」とま だ呼ん でいる
 そ の 「人類」を守り ながら殺 し合う世界で は
 「 涙 流 し て 嘆 く 者 は い な い 」と♪

♪異常 な 思考回 路ノイ ズを
 人類 は そう それ を「神」と まだ呼ん で いる
 その「神」 を信じな がら 救  われる世 界では
 「 声 を 枯 ら し て 嘆 く 者 は い な い 」 と  信 じ て・・・ ♪






『ピィイイィ キィ イイィィ・・・・・・』

アロー「や、やった・・・・・・!」
パーシヴァル「そうだ、な」
クロエ「あ、身体が・・・!?」
 
(サラサラ・・・・・・サラ・・・)


(♪~・・・・・・・・ ♪♪・・・・・・~♪・・・・・・・・・



  ♪  救 わ れな い   魂  は  壊 さ  れ   て    消 え   て   く  ・・・ ♪



パーシヴァル「・・・ははは。あれがメリッサかどうかは確かめようがねーけど、死骸も残さないようなモンスターを倒したって言えば
       かなりの報酬が貰えるぞ?」
クロエ「・・・・・・そうだね。じゃあ皆、戻ろうか」
レン「・・・・・・はい。(カサッ)? っ、これは・・・・・・
   メリッサ、ちゃんの、カチューシャ・・・・・・」








役人B「・・・『洗脳少女』は海に飛び降りて消息不明、か。正式に片付けられるかはわからんが・・・・・・
    謎のバケモノを討伐したことは確かに評価しよう。目撃例も多数上がっている。
    契約以上の報酬は約束するぞ」
役人A「では、その服飾品は証拠品としてこちらで預かっておきましょう。
    これなら上に対しても融通がきくかもしれません」
レン「・・・・・・あの、返していただくことは・・・・・・」
役人A「申し訳ありませんが、難しいでしょう。
   目撃情報が完全にやんだと判断されればその限りではありませんが、しばらくは」
レン「・・・わかりました。では、お願いします」
役人A「はい、確かに受け取りました。
   討伐お疲れ様です、そしてありがとうございました。
   我ら一同が敬意を持って感謝の意を表します」
クロエ「・・・・・・・・・。」



(クエストクリア!!)



=======================================================



メリッサ「描写しきれなかった設定とかだよ! ところで描写ってどう読むの?」
アロー「バカだ!バカがいる!!」


洗脳に対する耐性は
メダチ>>>>アロー>>>(身体、心に影響を及ぼすライン)>>>主人公>>>(洗脳ライン)>>レン=パーシヴァル=多くの男性
オタク気質がある人ほど洗脳されやすい。
長時間聞き続ければ正常な男性のほとんどは洗脳される。女性も数割は洗脳されるか悪影響を被る。
基本的に女性キャラの方が耐性は強い。メダチは特殊すぎ。




・クエスト後日談


クエストをクリアすると
晴れて『洗脳少女』の討伐完了、洗脳は全解除 いつの間にかレンのポケットにあったカチューシャを証拠として渡し多額の報酬を得た
だがクロエ一行、信者共々どこかすっきりしない気持ちを抱えている 
あれは正しいはずだ。だが本当にこれでよかったのだろうかと思わずにはいられない
抹殺されたメリッサBADEND 直接関わった者も少なくともHAPPYENDではないようだった
バル「でも、何かとっても大切なものを、忘れてしまった気がするのニャ・・・・・・」


陸戦で敗北すると
メリッサの意向で処分こそ免れたクロエ達
だが信者の進言により、二度とこんな事をやらかさないように徹底的洗脳フルコース決定、(特に)クロエ終了のお白瀬
その後もメリッサの活動はじわじわと広がっていき今も世界の裏で侵食が進んでいる、
もしかしたらあなたが気づいていないだけでもう洗脳されているかもしれない BADEND
クロエ「いっそ、ころしてくれえええええええええええええええええええええ!!!」


空戦1で敗北すると
そのまま『私の歌を聴け』作戦は成功、ウイルスよりも迅速に人々を染めて行った
人口の9割を信者にしたメリッサはしかし王よ神よと崇められるのは良しとせず
あくまでも愛し愛される「あいどる」でありつづけた
みんな仲間、ということでただ一つの異常さえ除けば
争いは起こる前に収まり人類皆同志として助け合い輪を築く
他のどこにもないような「しあわせで平和な世界」を実現させることができました HAPPYなBADEND
メリッサ「わたしは、ひとりのにんげんとして、みんなのことを愛してるよ」


空戦2で敗北すると
・一定時間以上経っていない場合
誰にも気づかれずに姿を戻したメリッサは今までと変わらず活動を続ける
その席にクロエ達が居ない事を除けば陸戦敗北と同じBADEND
信者「俺の周りの奴らは洗脳洗脳っていうけど、別に洗脳されててもいいよ。 人生のいつよりも充実してる今を手放したくはないさ」


・一定時間以上経っていた場合
死の歌姫である姿を見られてしまったメリッサ
それは無関係の人間はもちろん信者の多くも気づかず忌避し殺さんとするものだった
だがバルをはじめとした、本当にメリッサと繋がっていた者は正体に気づく
バケモノを殺そうとするものとヒトを守ろうとするものに分かれ、戦いが勃発
だが殺そうとするもののほうが圧倒的に数で勝り、しかもその化け物があのメリッサだという
もともと討伐の命を出す程の人物があれだと守る方の奴は言っていた
ならいっそ殺してしまえと軍すら出動するほどの事態に発展
普通なら空に逃げれるはずが残念ながらここは空族の世界、助けもむなしく撃墜される
泣き叫ぶバルや信者たち、そして空を飛ぶものにとって死に等しい暗い海へ落下していく
だが死を迎えることもできずに灰色は羽の一枚も残さず消滅 BADEND
バル「違うニャ! メリッサちゃんはバケモノなんかじゃないっ人間の、バルの親友だったニャあぁあああ!!
   ッあああああああああああああああ!!!うあああああああああああああああああああああああああああ!!!」




こんな結末だなんて、やっぱり世界は**しい!




================================================


・で、メリッサって何物だし


人間ではなく純粋なモンスター、『死の歌姫』そのもの。
パーシヴァルの言うとおり女性の霊・念が集合して生まれた存在

メリッサが誕生した原因は鍵を握る者の捜索
攫われてはただ処分されていった女性たちの恐怖・絶望・憤懣・憎悪・悲哀などが短期間に爆発的増加
それが起因となり、今までの物を含め女性の負の念の総合体としてメリッサが『発生』した
生まれながらにして自分の正体・立場に気づいており、生き延びるために人間化
さらに自らの中に巣食う女性達の負の念を抑えるため、正の感情や人の繋がりを求めるようになる
その為に恐怖を与える歌声を強引に魅了(洗脳)する能力へと変換、メリッサすげえ
洗脳された人はとてもしあわせそうでそれには負けるけど自分もしあわせになれた
その人たちは自分を慕ってくれてまたしあわせになれた
だからみんなをしあわせ(洗脳)にすればきっともっと私もしあわせになれると各地でライブを開き飛行艇での拡声作戦を考えた
ただ内心の念を抑えるためだけじゃなくメリッサ自身もそれを欲していたのは確かである



絶望から生まれたものは結局絶望に還るのだと知るハメになるのだが。






=====================================================

・作中またはメリッサの紹介時に出てきた歌や曲名の元ネタ(順不同)
抜けてたら申し訳ない。


少女帰葬曲(少女綺想曲@東方project)
アンチトリニトロトルエン(アンチクロロベンゼン@鏡音リン)
あなたのこころとわたしのココロ(私の心とあなたの心@東方projectアレンジ)
めりりんハンマー(ハンマーを電波ソングにしてみた@大乱闘スマッシュブラザーズ)
Help me, MERIRINNNNNN!!(Help me, ERINNNNNN!!@東方projectアレンジ)
ライカン(ライオン@マクロスF)
召喚飛行(星間飛行@マクロスF)
ハート・オブ・ハーツ(ナイト・オブ・ナイツ@東方projectアレンジ)
恋色プラズマカノン(恋色マスタースパーク@東方project)
only my masergun (only my railgun@とある科学の超電磁砲)
恋は空戦(恋は戦争@初音ミク)
ロールケーキガール(ローリンガール@初音ミク)
弱虫ミルフィーユ(弱虫モンブラン@GUMI)
キャラメル・メルト(メルト@初音ミク)
ホワイト☆スターシューティング(ブラック★ロックシューター@初音ミク)
結婚しなさいっ!(お嫁にしなさいっ!@東方projectアレンジ)
ぬっこぬこにしてあげる(みっくみくにしてあげる@初音ミク)
UNDER THE SUNSET(UNDER THE DARKNESS@鬼畜眼鏡)
めりりん☆ブレイズハッピーナイト(ルカルカ☆ナイトフィーバー他@ボーカロイドいっぱい)

だいきらい(大嫌い@巡音ルカ)
それじゃあみんな、ばいばい(それではみなさんさようなら@自殺サークル)
モノをばらばらにする(物をぱらぱら壊す@初音ミク)
ラストフライ(ラストバトル@鏡音リン)
リッパードール(ジッタードール@Lily)


メリッサ(メリッサ@ポルノグラフィティ)


・その他のネタ
夜空にぶちこわせ(月夜にぶちこわせ@DDRwithMARIO)
緑髪の空賊は殺せ(緑髪のエレナは殺せ@elona)*ゲームです
他は・・・・・・多分わかるんじゃないかと思うので割愛させていただきます。


リッパードールのみ歌詞は原曲そのまま使用。
ボカロや東方が多い?知ってます。
趣味丸出しの選曲ですが何か問題でもございますでしょうか(キリッ
もっとネタやマイナーな曲入れたかったぜ。
メリッサって名前じゃなかったら墜落時の歌は沈んだ歌姫(@sound horizon)にしてた・・・・・・ちくしょう。




これを見る前に半分以上のネタが分かった方、あなたはメリッサに洗脳されています。
居ないと思いますが、むしろいたら怖いですが全部分かった方。あなたは俺か。



No.87
■アルバム 投稿者:BLUE 投稿日:2012/03/23(金) 15:30

【パンツ1枚】
・条件 タチバナを仲間にしてシナリオクリア

カメダ軍団との戦いの後、タチバナさんはホエール号を降りてまた歩いて世界の旅に出た。
たまーにオオガミ会長から依頼を受けて仕事もしているようだが、
パンツと小銭しか持ち歩かない生活は相変わらずらしい。
前文明の兵器であるベルトのせいで、謎の組織に狙われたりしているとか・・・。

「ああー!?逃げてくる時に、明日のパンツを落としてしまったバッタァ!?(バキィ!)
 イタ!タカユキ、何するバッタ!」
「命狙われてるのに、明日もパンツもあるかボケ!!」

・・・だ、大丈夫かなぁ・・・。


【しんかい君は今日もゆく】
・条件 カノンを仲間にして、インタビューイベントを10キャラ以上見る。

カノンさんは、ファントゥームの事を公にしようとしたが、みんなの説得と
オオガミ会長の凄い額の手打ち金によってなんとか納得してもらった。
新しい就職先も見つかり、ファウントゥームを超える特ダネを見つける為、
今日も相棒と空を飛ぶ。

「今度はこの「あとらんてぃす」ってのを見つけてやるわよー!」
「それって海底都市ではなかったでしょうか。これ飛行艇ですが。」
「"深海"って名前の癖に何で潜れないのよ?」
「ムチャいうな!!」

空を・・・と、ぶ?
頑張れしんかい君!負けるなしんかい君!対応年数はもう限界だ!


【次なる時代へ・・・?】
・条件 オオガミの依頼を一度でも受けて、真ルートをクリアする。

オオガミ会長はまだまだ元気に仕事を続けている。時々依頼もしてくれて、とても感謝している。
・・・ただ、今でも気になる事があって、古代文明の事を熱心に調べていたのは、
「歴史の為」と言っていたけど、本当にそうなのかな・・・?

「ルッカくん!"ギリュウ-セカンド"の調子はどうかね?」
「順調です。既にオリジナルの性能の70%は引き出せます。」

「そうかそうか。・・・おや?あの子は?」
「今日生まれた"人工龍族"の子供です。彼女は第137号ですが、今のところ2例目の五体満足です。
 上手く行くかは、今後の経過しだいですが・・・。」

「いやいや、そんな心配よりも今はこの子の誕生を祝おうじゃないか。

 ・・・君はこの世界の未来を担う新しい人類だ。君の将来に期待しているよ。」

「あ・・・ぐ・・・あう・・・ガァァアアア!!」

「ハッピーバースディ!!」



No.86
■<月送り その後> 投稿者:BLUE 投稿日:2012/03/23(金) 15:30

- ファッティホエール号 病室 -

ガチャッ!

クロエ「シンドウさん!ヒカルは!?」
エンゼル「(しっー!)」
クロエ「あ、ご、ごめんなさい・・・。」

シンドウ「軽いすり傷があったので薬をつけましたが、命に別状はありませんよ。
     海水に浸かっていたので体は冷えていましたが、もうずいぶん回復しました。
     今は疲れて眠っていますが、もうすぐ起きるでしょう。」

クロエ「そうですか・・・良かった。」

エンゼル「彼・・・じゃなかった、彼女、やっぱりファウントゥームから落ちてきたのかな?」
シンドウ「そうでしょうね。装甲に包まれていたとはいえ、あれほどの高さから
     落ちてきて無事に済むとは・・・。奇跡としかいいようがありません。」
エンゼル「・・・そう、だね。(奇跡、か・・・ううん、きっとあの子達が頑張ったんだよね・・・。)」

クロエ「ヒカルはどこの部屋に?」
エンゼル「64号室だよ。案内す・・・」

ガチャ!

ジョン「先生!教授がぎっくり腰で倒れた!すぐに来てくれないかな!?」

エンゼル「あらら。」
シンドウ「やれやれ、またですか。もうお歳なんだからムリしないでと言ったんですが・・・。
     クロエくん、申し訳ないけど・・・あれ?」
エンゼル「もう行っちゃったけど。」
シンドウ「はは、そうですか。では私たちは教授の所へ行きましょうか。」


- 64号室 -


ヒカル「・・・ん・・・。」

クロエ「ヒカル! 良かった、目が覚めたか。」
ヒカル「・・・え?ユウ? ・・・夢でも見てるのかな・・・。」
クロエ「夢じゃないよ、ホラ。」

ヒカルの手を握るユウ。

ヒカル「あ・・・。」
クロエ「な?現実だろ?」

ヒカル「・・・うん。(そっか・・・A-wingが僕を運んでくれたんだ・・・)」

クロエ「お腹すいてない?温かい飲み物とか・・・」
ヒカル「ありがとう、大丈夫だよ。 それよりさ、今って夜?」
クロエ「え?うん。」
ヒカル「月・・・見えるかな?」
-ファッティホエール号 甲板-


ヒカル「・・・女神様になりそこねちゃったな。」
クロエ「女神様?」
ヒカル「ううん、なんでもない。・・・ねぇ、A-wingは?」
クロエ「! 格納庫に収容した、けど・・・その・・・動かなくて・・・。」
ヒカル「・・・最後の力を振り絞って、僕を下ろしてくれたんだ。
    僕が1人はイヤだなんて言うから、最後にわがままを聞いてくれたんだと思う。」
    機械だけど・・・僕の・・・家、族・・・う、ぐす・・・。」
クロエ「ヒカル・・・。」

風が吹き抜ける。雲が流れて、満月が顔を出す。月の光が明るい。

ヒカル「・・・なんで、僕は残ったんだろう。」
クロエ「え?」
ヒカル「僕だって、A-wing達と同じなんだ。
    ファウントゥームをこの世から遠ざける、この日の為に生きてきた。
    彼らは逝ってしまったのに、なんで、僕だけ、僕なんて、もう何の価値も・・・。」
クロエ「そんな事━━!」
オオガミ「そんな事はない!!」

クロエ&ヒカル「 !? 」
ホエール号の甲板に、パラシュート降下してくる人影がふたつ。

ひゅ~・・・ドスン!! スタンッ!

クロエ「オ、オオガミさん!?(とルッカさん)」

オオガミ「グッドイブニング!キャプテン・クロエ!
     ファントゥームでの活躍は聞いたよ。よくぞやってくれた!!
     これで我が社のこれまでの苦労も報われるというものだ!
     ワシもあと30歳若ければ、自ら探索したかったのだが・・・。」

クロエ「は、はぁ。(ど、どこから降下してきたんだ・・・!?)」

オオガミ「そして・・・久しぶりだね、キャプテン・ヒカル!
     あの機体は実に興味深かったが、
     まさか君がファントゥームへの鍵を握る者だとは思ってもいなかったよ!」

ヒカル「・・・・・・もうキャプテンじゃありません。ましてや、鍵を握る者でもない。」
オオガミ「確かに。我が観測隊の方でも、ファントゥームが月に到達したのを確認したよ。     
     もう我々の文明と交わる事はないだろう。
     君は鍵を握る者としての使命を果たしたわけだ。」
ヒカル「・・・はい。」

オオガミ「しかし!!この世界にはいまだに前文明の影響が大きく残っている!!     
     解体されたカメダ軍団が持ち出したオーバーテクノロジーは各国へ散り散りになり、
     今でも残党はテロ活動を行っている。
     地上の遺跡は解析がほとんど進んでいないし、謎の飛行体も世界中で確認されている。
     問題は山積みだ! 君達には、まだまだ仕事が残っているのだよ。」

ヒカル「僕にできる事なんて・・・」
クロエ「あるさ!!ヒカル。俺たちと一緒に行こう!」

ぐいっ!ヒカルの肩を掴んで向き合う二人。

ヒカル「でも、A-wing達ももういないから飛行戦は「フィーデール号を使えばいい!」
    飛行艇の操縦はA-wingと全然違うから「俺が教える!」
    暗器くらいしか武器なんて使った事ないし、地上じゃ足手まと「俺が守る!!」

    えっ。・・・ぷっ!それじゃあ意味ないじゃないか!」

クロエ「え?あ、そうか。しまった。」

戻ってきてから、初めてヒカルが見せた笑顔。
それにつられてクロエも笑い出す。 甲板に二人の笑い声。

ヒカル「・・・本当にいいの?」
クロエ「もちろんだよ。みんな喜ぶさ。」


オオガミ「素晴らしい!!!」


突然大声を出すオオガミに驚く二人。甲板なのに彼の声はよく響く。

オオガミ「若い内は悩めるだけ悩みたまえ。君たちの価値なんてこれから高めていくものだ。
     もしワシぐらいの歳で君の立場だったら、それこそ後戻りできないがね!
     はははははははははははは!!  んん、・・・ルッカくん!」

ルッカが会長に白い箱を手渡す。それを持ってヒカルに近づいてくる会長。


オオガミ「君たちのような若者が、新しい時代を切り開いてくれると
     ワシは信じているよ。キャプテン・ヒカル・・・いや、ミス・ヒカル!     
     君の新しい人生に・・・。」


     「ハッピーバースディ!!」


おわり


No.85
■捏造祭り  アルバム集 投稿者:トミーズ・ぞいや 投稿日:2012/03/23(金) 12:08

お借りしたキャラとユーザーさん
・プラゴミさん(ナオ&サラ)
・文一郎さん(ティオ・ヌックス)
・スカウスさん(カナ・キュリー)
シナリオ参考
タワシさん、FKさん

いろいろと便乗させていただきました。

カキウチ&キオカアルバム(条件・会話イベント「男達の盃」を発生させてクリア)
 
アルバム「陸のタコ、空の花」
 
ブランシェの町には二つの自警団がある。
町を守る「オクトパス・ファミリー」と空を守る「ラッキーフラワーズ」
空の自警団はあの激戦からしばらくして幸花会が組織したそうだ。
キオカさん曰く「陸はカキウチのアホが守ってるなら、空は俺たちが守ってやるぜ。」らしい。
当の本人達は相変わらず喧嘩してるらしい。
「来いやハゲ頭!」「このタコ野郎、ぶっ殺してやる!」
(ドカ!バキ!ボカ!スカ!ドコ!)
...仲がいいのやら悪いのやら。
 
 
サカイ&ナオアルバム(条件・ナオ&サラを仲間にした状態で会話イベント「男達の盃」を発生させてクリア)
 
サカイさんは隠居せず未だ現役として情報屋を続けている。
サカイ「ナオちゃん、ちょっと手伝ってほしい仕事があるんだが。」
ナオ(プイッ)
サカイ「...何拗ねてんだ。」
ナオ「ぶー、普段通りちゃんと呼んでくださいよ。」
サカイ「あのなぁ、仕事中はその呼び方はしないって言っただろ。」
ナオ「こないだは呼んでくれたじゃないですか。呼んで呼んで呼んで呼んで!!!!(ゴロゴロゴロ←のた打ち回ってる)」
サカイ「はいはい、わかったよ。仕事手伝ってくれ、ナオ。」
ナオ「はい、あ・な・た(ハート)」
 
本当に不思議な人だ。
 
 
クロマツ&ティオアルバム(条件・クロマツ連続イベントを発生させてクエストをこなしてクリア)
 
アルバム「待ち続けた少女と帰ってきた男」
 
少女は待ち続けた。以前再会した思い出の場所で。
雨の日も、雪の日も、駅のホームで待ち続けた。
約束を信じてずっと待っていた。
ある雪の日、少女の前に傘を持った男が現れた。
その男の顔は傷だらけだったが、優しい目をしていた。
男はそっとこう言った。
「お譲ちゃん、風邪ひくぜ。」
少女は笑って、男に抱きついた。
そして、いつかのように抱きしめられた。
「おかえりなさい、あなたを待っていました。」
「ただいま、ティオ。」
 
 
スカイン・バードアルバム
 
アルバム「骸の鳥」

カメダ軍団元幹部のスカインは今もなおテロ活動を続けている。
「ヒャッハー! 汚物は消毒だー!」
「軍団は壊滅したが、残党の中で暴れたい奴らは大勢いたのは助かった☆ZE。」
「これからは暴れたいように暴れるとするYO。」
まさに蛇のようなヤツである。
「ヒャヒャヒャ……覚えときな。骸(むくろ)は死なねぇから骸なんだぜ。」
 
 
ハットリアルバム(条件・ハットリの連続イベントを最後まで発生させる)
 
アルバム「楽園の紳士」
 
ブランシェには楽園がある。
全ての人を癒し生きる気力を与える。
そこにダーツが趣味の中年紳士が一人。
決まった時間にやってきていつもの紅茶を飲みながら、楽園の天使達を温かく見守っていた。
「おやおや。見かけない尻、いや顔ですが、新しいウエイトレスですか?」
人は彼のことを「スケベおやじ」「女目的で通っている」などというが、本人は否定している。
「わたしはこの楽園の行く末を見守りたいのですよ。」
 
 
キュリーアルバム(条件・キュリーがヨミチに瀕死の重傷を負わされた状態でブルーノに会う)
 
アルバム「優しすぎた正義」
 
彼女は眠っている。
彼女の過去を知る者はこう語る。
彼女はとてもやんちゃだった。
彼女は正義感の強かった。
彼女は家族がいなかった。
彼女は...優しすぎた。
「カナ、早く目を覚ませよ。これじゃあ、お前の親父さんに顔向けできないじゃんか。
お前が一人前になったらお前の戦闘艇を作ってやるって約束しただろ。」


No.84
■奴隷の印 投稿者:ヘイム 投稿日:2012/03/23(金) 01:57

挿絵あり
昼 ファッティホエール号 格納庫

ガキンッ!

レッド「よせ!」
ツバキ「どけやトカゲ野郎。俺ぁそいつを殴らなきゃ気がすまねぇ」
レッド「ハンマーなんかで殴ったら死んでしまうだろう!」
ツバキ「何も頭をやるわけじゃねえよ。ちょっと膝の皿を割るだけだ」
   「そのあと這いつくばってあいつに謝りやがれ。ほら、さっさとこっちこいコラ」
レッド「本気で言ってるなら、俺が相手をするぞ」
ツバキ「上等じゃねえか、この傷の礼もしてやらぁ。人間サマなめてんじゃねえぞ」


ドタドタドタ


ユイ「いったい何の騒ぎ!?」
主「レッドさん、ツバキさん…何やってるんですか!?」
レッド「ちょうどいい、君らはそこのアケチ君を連れていってくれ!」
アケチ「ひっ、ひいい、クロエ!」
主「??? まずは状況を説明してくださいよ!」
 「そもそも、クルー同士の争いは禁止したはずです!」
レッド「今はそんなことを言ってる場合じゃない!」


ブオンッ!


ツバキ「よそ見するとかバカにしてんのかテメェ」
   「おいコラ眼鏡、なんであんなことしたんだ!学者サマお得意の『好奇心』ってやつか?あ?」
アケチ「い、いや…それは…その…」
ツバキ「あぁ!?」
主「落ち着いてください!」
ユイ「そんな剣幕でまくし立てられたら、喋れるものも喋れないわよ!」
ツバキ「チッ…」




そして…




主「とにかく、順を追って説明してください」
ツバキ「事の発端はそいつだ。そいつに聞け」
ユイ「アケチ君、何があったの?」
アケチ「…その…整備室の前を通った時…モモカがサージュ号の塗装をしててさ」
主「ああ、やってくれてたのか、モモカのやつ」
アケチ「それで…ちょうど休憩に入ったらしく、目があってさ。そこからなんとなしに雑談してたんだよ」
ユイ「それで?」
アケチ「だんだん『暑い~』とか、『もっと通気性のいい上着ないかなぁ』とか愚痴が混ざってきて」
   「………それで…その…『暑いんだったら、なんでずっと帽子被ってんだよ』って…その、軽い気持ちで…」
   「彼女の帽子を、とっちゃったんだ」
主「!」
アケチ「そしたら彼女、オデコを隠して悲鳴をあげだしたんだ」
   「僕がそれに驚いてると、泣きじゃくりながら僕にスプレー向けて、ライターで火をつけたんだよ」 (※絶対にマネをしないでください!)
ユイ「ええっ!?」
アケチ「それで僕が怯んだスキに帽子を奪い取ったら、泣きながらどこかへ走り去っちゃったんだ」
ツバキ「で、そこに俺が通りかかったと」
主「なるほど。じゃあ次に、ツバキさんはなんであんなマネを?」
ツバキ「コイツが帽子を取った部分しか見てなかったんだよ。…理由も聞かずにブチのめそうとしたのは悪かったな」
アケチ「いえ…僕が悪いですから…」
レッド「そして、俺はその前までツバキと話してたから、即座にそれを止めようとしたわけだ」
主「そうだったんですか。…とにかく、さっきも言ったようにクルー同士の争いはタブーです」
 「ツバキさんは当然として、レッドさんも船にいる間はクルーとして扱いますから、覚えておいてください」
ツバキ「…悪かった」
レッド「ああ、気をつけよう」
アケチ「…あの、ツバキさん…」
ツバキ「あん?」
アケチ「ごめんなさい」
ツバキ「…お前、俺に謝ってどうしようってんだ。本当にブチのめされてえのか」
アケチ「いえ、その…ツバキさんはモモカのことで真剣に怒っていたわけですし」
   「うまく言えませんが、ツバキさんにも謝るべきだと思ったんです」
ツバキ「………フン」
ユイ「ふう。じゃあ次は、モモカちゃんに謝らないとね」
アケチ「うん…どこにいったんだろう?」
レッド「その前に、彼女がそこまで取り乱した理由を考えるべきじゃないのか?」
主「!」
ツバキ「…何言ってんだテメェ」
レッド「当然のことだろう。理由もわかってない相手に謝られても、不快なだけだ。いっそうミゾが深くなるぞ」
   「それに今後、アケチ君以外の人が同じことをしないとも限らない」
主(確かに、俺もモモカが帽子を被り続ける理由は気になってた…)
ツバキ「ふざけんな。誰にでも知られたくないモンの1つや2つあるだろうが」
レッド「同じようなトラブルが起こるより、はるかにいいだろう」
ツバキ「…本ッ当にテメェとは考えが合わねえな。正義の味方ヅラしやがって」
レッド「…何だと?」
ユイ「はいはーい、さっきユウ君が言ったことわ・す・れ・た・ん・で・す・か!?」
レッド「………ン、ンンッ」
ツバキ「………チッ…」
主「…え、えーと、じゃあこうしましょう。モモカが帽子をとられると取り乱す理由は絶対に口外しません」
ツバキ「…本当だろうな?」
主「はいっ、絶対に守ります!!」
レッド「…それは、そこの機体の裏で盗み聞いてる彼らもかい?」
主・ユイ・アケチ「ええっ!?」
ツバキ「おうコラ、さっさと出て来い!」


コソコソ…


カノン「ほら~、いいとこだったのにミーナのせいでバレちゃったじゃん」
ミーナ「それはないと思いますよ?」
カノン「ええ?じゃあ私のせいだっての!?」
ミーナ「だって、こんな近くでカメラで相手が見えるなら、相手からもこっちが見えるんですよ~?」
カノン「なっ…けっ、決定的瞬間は間近で撮るもんでしょうが!!」
ジョージ(よく今まで生きてこれましたね、この人)
ツバキ「おい、ブン屋2人に警察」
カノン「はっ、はい?」
ツバキ「今ぶっとばされるのと、後でぶっとばされるのとどっちがいいか選べ」
カノン「ど、どっちも一緒…」
ツバキ「いや、後の方は甲板からぶっとばすぜ?」
カノン「そ、そんなことしたら落っこちて死んじゃうんじゃないですか!?」
ツバキ「運がよけりゃ助かるだろ。まあ今の方はハンマーでやるけどな」
カノン(ひいい~!ちょっと、この人ってこんな危険人物だったの!?)
ミーナ(いいえ、普段はぶっきらぼうだけどいい人ですよ?)
ジョージ(モモカさんのことだから過敏になってるでんすかねえ)
カノン(なんであんた達そんなに冷静なの!?)
ミーナ(だって、さっきクロエさんに注意されてたばっかりだから)
カノン(そ、そっか!)
   「あの!それはさっきから注意されてるように、タブーですよね!?」
ツバキ「ん…ああ、そうか」
   「おいクロエ、こいつはクルーか?」
カノン「ええ!?確認しなくてもクルーに決まってんでしょ!」


主・ユイ・アケチ(……………)


カノン「ええーーー!!なんで無言でうつむいてんのーーー!!」
ツバキ「違うみたいだな。じゃ選べ」
カノン「ちょちょちょっと待って!待って!待って!私聞きません!聞きませんから!」
ツバキ「なら出てけ。今の時期は空気が澄んでるだから、いい写真撮るチャンスだぞ」
カノン「そ、そうですね!澄み切った青空最高ですもんね!お邪魔しました~!!」


ピューーーーーッ!バタン!!


ツバキ「…で、お前ら2人はクロエが言った約束守れるんだろうな」
ミーナ「ハイ、絶対に口外しません。モモカさんの友人として話を聞かせてください」
ジョージ「私も同じです」
ツバキ「よし、じゃあその辺に座れ」
レッド「この2人は信用するんだな」
ツバキ「まあな」
主(カノンさんは絶対守らなさそうだもんなぁ…)




そして・・・




ツバキ「…で、お前らはあいつのことをどこまで知ってんだ」
主「14歳、元奴隷市場出身で」
ユイ「脱走後、貧困層エリアの人に拾われて」
アケチ「それから塗装工として生計を立てる傍ら、"stencil"を名乗ってグラフィティを描きなぐっていた」
ミーナ「私は初めてコンタクトをとったとき、『上辺の付き合いはするけど、誰にも心を許さない子』だと感じました」
ジョージ「塗装をするときは周りが見えなくなるようですね。あと、いつもの帽子と"stencil"のプレートをとても大事にしているように思えます」
レッド「俺は何も知らない。ただ、よく泣く子だとは思うな」
主「こんなとこか?」
ユイ「あとは…誰かと同室になるのを最初すごく嫌がって、今も自分のスペースにカーテンをつけてるのと、シャワーもわざわざ時間をずらして浴びてるぐらいかな」
主「え、そうなんだ」
ユイ「うん、『洗濯で困るからやめて』って言ったら、『自分でやるからいい』とか言われちゃった」
ツバキ「……………」
主「あの…ツバキさんは、モモカとどういう関係だったんですか?」
ツバキ「同じように市場からの脱走組だ」
アケチ「それだけじゃないですよね?」
ツバキ「……………」
アケチ「あれだけ真剣に怒るのは、モモカの事情をよく知ってるから…」
ツバキ「…あいつがどうやって脱走したのかは知ってるのか」
ジョージ「私が質問したときに答えてくれました。『一緒に買われた人が逃がしてくれた』と」
ツバキ「…その逃がしたやつが俺だ」
アケチ「!!」
ツバキ「ちょうどいい具合にバカな貴族が買い主でな。俺とあいつを買って、駐屯させてた自分の機体に格納したら、すぐに枷を外しやがったんだ」
レッド「……………」
ツバキ「俺らの書類を見ながら、『早速だが、頼むよ!』とかぬかすから取り巻きごとボコって、あとはハイサヨ~ナラってわけよ」
ユイ「えっと…運がよかったですね」
ツバキ「まあな」

主(あれ、なんだろうこの違和感…)

レッド「その後はどうしたんだ?」
ツバキ「証拠隠滅に尽力した」
アケチ「それって…」
ツバキ「ああ、貴族連中の死体処理だぜ」
   「で、その後はヤツらの機体で逃げて、今に至るってわけだ」
アケチ「なんでモモカは連れていかなかったんですか?」
ツバキ「さすがに、守りながらボコりはできねえからな。先に逃がした」
   「その後も嗅ぎつけた警察がウザかったし…まあ、不可抗力ってやつだ」
主「あの」
ツバキ「あん?」
主「何か隠してませんか?」
ツバキ「…はあ?別に何もねえぞ」
主「今の説明、何か引っかかるんですよ。何故買ってすぐに枷を外すか、とか」
 「なにより、『早速だが、頼むよ』って…何ですか?何をさせられたんですか?」
ツバキ「……………」
ジョージ「クロエさん」
主「え、何ですかジョージさん」
ジョージ「今まで奴隷を見たことがありますか?」
主「何ですか急に?この前の市場襲撃以外では、見たことないです」
ジョージ「そうでしょうね。どんなに社会的信用がある人物でも、奴隷を囲っているなんて世間に知れたら一発で信用失墜ですから」
    「でも、実際に囲っている人は大勢いるんですよ。そうじゃなきゃ、奴隷市場が存在するわけありません」
主「…つまり、知らないうちに見ているかもしれないと?」
ジョージ「そうです。そして奴隷と言っても、買い主次第では幸せな人生を歩むこともできる」
    「ネロさんやハガネさんがいい例ですね」
主「はあ…でもなんでそんな話を?」
ジョージ「まあ、もう少し聞いてください。では、なぜ『奴隷を囲っている』かわからないんだと思います?」
主「それは…街中に連れて行かずに、家の雑務をやらせたり、その…夜のお勤めの為の人…だったり…」
ミーナ「半分ハズレ、ですね。それだけでは、悪い噂が立った家に私やカノン、ジョージさんなどが来て、困ることになります」
   「この前の市場で、奴隷達に共通してたもの何か覚えてませんか?」
主「…印?」
ミーナ「そうです。ヒトと奴隷を識別する為の印。これ見られなければ、奴隷だとはわかりません」
主「…つまり…モモカの印は、額にあると…」
ユイ・アケチ「!!」
主「で、でも俺たちは別にそんなの気にしないんだから、俺たちの前では隠さなくても…」
レッド「確かにそうかもしれないが、もう一つ…心に傷を負うぐらいの理由があるんだろう」
   「今の2人の説明で、もう一つ気づかないか?」
主「え?」
レッド「額に印があったら、彼女のように帽子でも被らない限り隠しようがない。つまり、格段に奴隷とバレやすくなる」
主「あ…!」
ミーナ「そうです。市場でも、額に印ある人なんてほとんどいなかったんじゃないですか?」
主「た…確かに…みんな、だいたい腕や背中ばかりだった」
ユイ「つまり、最初から奴隷だとわかっていい…いや、『一目でわからないといけない理由』があったんですね?」
ジョージ「ええ。そしてその理由はおそらく………ツバキさん、言ってもよろしいですか?」
ツバキ「…好きにしろ」
ジョージ「では。アケチさんはこの名前だけで察するかもしれませんが、『スナッフムービー』ってご存知ですか?」
アケチ「!!」
主「スナップ?」
ジョージ「スナッ『フ』です」
ユイ「何それ…?アケチ君、知ってるの?」
アケチ「うん…聞いたことあるよ………そんな…」
主「ど、どうしたんだよアケチ!?」
ユイ「具合でも悪いの!?」
アケチ「いや、大丈夫だよ…すごく嫌な気分になっただけ」
主「そんなにスナッ…フ?ムービーってよくないものなのか?」
アケチ「うん…。スナッフムービーっていうのはさ…『殺人ビデオ』のことなんだ」
主・ユイ「!!」
アケチ「娯楽目的で殺人の様子を撮影した作品…だよ」
主「じゃあ…ツバキさんは…」
ツバキ「…そうさ。俺はその『作品』の主演男優だったんだよ」
   「で、あいつが…主演女優…いや、子役か」
主「じゃあモモカは…そのスナッフムービーの為に買われたと?」
ジョージ「いえ、もっとひどいですね。『それ専用』として売られてたんでしょう」
アケチ「……………」
ツバキ「おいコラ、同情とかしてんじゃねえだろうな」
アケチ「え?」
ツバキ「同情っつーのは憐れむことだからな。『そんなことがあったなんて可哀想だね』なんてあいつに言ったら、今度こそブチのめすぞ」
レッド「ここは俺もツバキに賛同する。きっと彼女は、そういう目を向けられることが大嫌いなはずだ」
ツバキ「へっ、珍しく気があうな」
レッド「まあな…」
アケチ「そうは言っても…僕…」
ツバキ「あのな、お前は知らなかったんだ。そりゃ取り返しがつかないことなら許されないが、今回のことはそうじゃねえんだ」
   「そうやって同情して、さっき言ったみたいに『憐れんで傷つけないように気を使う』ほうが、よっぽどあいつを傷つけることになるんだぞ」
アケチ「……………」
ツバキ(それよりも…あいつが殻を破るためにも、お前らに積極的に…)
アケチ「えっ、何か言いました?」
ツバキ「あぁ?」
アケチ「いえ、何でもないです。そしてわかりました、僕、彼女に素直に謝ってきます」
ツバキ「おう」
主「そういえば、モモカの帽子とツバキさんの帽子って似てますよね」
ツバキ「そりゃ、俺があいつにやったもんだからな」
ユイ「へえー!ツバキさん、やっぱり優しいんですね」
ツバキ「……………」
レッド「よく考えたら、出演作品の監督をボコボコにして、逃げ出したというわけか」
ツバキ「ああそうだな。『私は本物志向だから、しっかり頼むよ!』とか言ってたから、むしろ本望じゃねえのか」
   「…あ、そいつらをぶっ殺したのはとっくに時効で頼むな」
ジョージ「なんのことですか?映画の話じゃないですか」
ミーナ「素晴らしいヒーローものですね~」
レッド「とんだB級作品だな」
ツバキ「うるせぇ!」


ハハハハハハ・・・





そして・・・





夕方 ファッティホエール号 尾翼付近

主「あ、いた」
ユイ「この辺、整備士以外はあまりこないからね。ビンゴ!」
アケチ「ありがとう、ユイさん。じゃあ、謝ってくるよ」
ユイ「うん、いってらっしゃい」
主「ツバキさんが言ってたことに注意しろよ」
アケチ「うん、僕なりに謝り方はちゃんと考えたよ」
   「じゃ、いってくる!」



タタタ…





イベント クリア!



No.83
■ソネットとツチの本当のラストイベント 投稿者:ルナ 投稿日:2012/03/22(木) 23:57

【ソネット最終イベント】
・奴隷解放クエストをクリアしていること
・クリア後、パライソに行くとイベントが発生
ソ「あの、ユウ君」

主「あ、はいなんでしょうかソネットさん」

ソ「…ここって…ミソラさんがいる工場があるところ、ですよね…?」

主「そうですよ。あの工場です」

ソ「あれが…」

主「…ひょっとして、ミソラさんのこと気になってます?」

ソ「う、そ、そういうわけでは…」

ツ「ん?おいユウ、どうしたんだ?」

主「ソネットさんがミソラさんに会いに行きたいって」

ソ「そ、そんなこと言ってませんよっ!」

ツ「あー…はいはいなるほどー…じゃあ俺も付き添ってあげますから行きましょうかお父さん♪」

ソ「……(チャキ」

ツ「嘘です嘘です銃構えないでください」

主「じゃあ俺もついでに行っていいですか?修理とか点検も兼ねて…」

ソ「…だから私はそもそも行くなんて言ってな」

ユ「あれ?ミソラちゃんのところに行くの?あたしも行くー!」

ソ「・・・・・・」

ツ「引き返せなくなりましたねえソネットさん」

ソ「…行きますよ!もう!」

主「(やれやれ」

(工場)
ユ「おーい!ミソラちゃーん!」

ミ「あ、ユイお姉さん!」

ユ「ユウとかツチさんとか、後ソネットさんも一緒だよ!」

ミ「え…あ、ソネットさん!(パアッ」

ツ「ちょっとソネットさん俺の後ろに隠れないでくださいよははは」

ソ「・・・・・・その、お久しぶりです…」

主「また修理お願いしていいかなミソラさん。」

ミ「はいー!わかりましたっ!今すぐに!あ、待ってる間近くで休んでて大丈夫ですよ?」

主「いやいや、俺たちだけ休むのもあれだと思って…」

ツ「まあ俺たちはなんかやることあったら言ってくれ的な」

ユ「じゃあ、私たちは修理のお手伝いね!」

ソ「え、私もですか」

ユ「勿論ソネットさんもですよー」

ソ「…はいはい」

(・・・・・・)

ミ「…(ジー」

ソ「…どうしたんですか?」

ミ「いや、本当にソネットさんのその手、凄いなあって」

ソ「…はあ、ありがとうございます」

ミ「いつから技師やってるんですか?」

ソ「そうですね…10歳ぐらいから…?まあ、軍に入ってしばらくしてからはもうずっと…」

ミ「10歳…凄いです。熟練ってことですね!」

ソ「そこまで言えるものじゃないですよ…;」


ツ「はは、ソネットさんとミソラちゃん、本当に親子みたいだな」

主「だなぁ。」

ツ「…あの人も丸くなったもんだな。」

主「ツチ?」

ツ「…元々、あそこから出たせいか、性格結構きつくてさ、ソネットさん。それでよく色々陰口言われてたもんだよ。俺同僚によくあいつと仲良く出来るなって言われてた。まあ、仲良くしてるとか言われても実感わかないけどな。」

主「でも、本当にツチとソネットさんは仲いいと思うな。」

ツ「そうか?でもよく喧嘩もするぜ?性格全然違うし」

主「まあ、ツチは大雑把だからなあ…」

ツ「うるせえ。まあでも正反対だからこそいいのかもな…ここまで、やってこれたの」

主「ツチ…」

ツ「…ソネットさんさ、お前達のおかげかはわからないけど、夜中うなされることなくなったみたいなんだ」

主「そ、そうなのか?」

ツ「ありがとな。あの人を救ってくれて」

主「…俺たちはただ、きっかけを作っただけだよ。ツチっていういい相棒がいたり、ミソラちゃんっていう教え子がいたり、色んなものがあったからこそ、あの人は今生きている」

ツ「…そうだな…」


ソ「何話こんでるんです」

ツ「うおうっ!?」

ソ「…驚きすぎでしょう!ほら、終わりましたよ」

ユ「ソネットさんのお陰でぱっぱと終わっちゃったよー」

ミ「ソネットさん流石です!」

ソ「…貴方方は私を評価しすぎです…!まったく…」

ツ「はは、ソネットさん女の子にもてもてですねー」

ソ「…(スチャッ」

ツ「ちょっとスパナ構えないでくださいひい俺にだけなんで厳しいんですかソネットさぁん!」

ソ「…ふん、冗談です」

ミ「あはは、本当になんだかお父さんとお母さんって感じですねー」

ソ「ちょ、ミソラさんもやめてくださいよ…!私こんな人と夫婦なんていやです!」

ツ「まさかの全否定…じゃあなんですか誰とがいいんですか」

ソ「誰とでもないですよ…!」

ユ「えっ…じゃあ姉妹二人をお父さんだけで養っていくなんて…かっこいい!」

ソ「…あーもう!あんたたちいい加減にしろっ!」

主「ははは…」

ツ「ははは、ソネットさん照れてる」

ソ「あんまり老人をからかわないでくださいっ!」

主「(ソネットさん、困ってるように見えるけど、結構楽しそうだな)」

ソ「ああ、もう…知りません!(ダッ」

ツ「ソネットさん、待ってくださいよー!俺も行きます!」

ツ「あ、そうだユイちゃん、ユウ、ミソラちゃん。…ありがとうなー!」


主「行っちゃったな」

ユ「そうね。あたしたちも行かないと」

ミ「そうですね。それじゃあまた今度…!」


ツ「ソネットさん!待って…ん?あれ?ソネットさん?」

ソ「…クス」

ツ「…ソネットさんが笑ってる…!?」

ソ「うわっ!?ツチ!?あんたいたんですか!?」

ツ「う、うわあ!明日は槍が降るぞ!おい!やだ怖い!超怖い!」

ソ「人がせっかく笑ったのになんですかその反応ー!」

ツ「冗談ですよー。ねぇソネットさん」

ソ「…はい?」

ツ「…幸せですか?今」

ソ「…幸せ、というものを私は感じたことはないものでね。今幸せかどうか、まだわかりませんけど…楽しいといえば、楽しいです」

ツ「はは、そりゃよかった!じゃあ戻りましょうかー!」

ソ「ちょっと!置いていかないでください!もう…!」

(アルバム登録完了)

【アルバムの文】
あの後、軍で技師の養成学校を作ったらしく、そこでソネットさんはこれから技師を目指す者達に教えているらしい。
そこの生徒達には最初は厳しく感じるが、慣れてくるといい先生だ、という感想が多く、とても高評価を貰っている。
ミソラさんに教えていたように、彼は元々先生の才能があるかもしれなかった。
一方、ツチの方はその養成学校の護衛職についているらしい。
その職に就きながらもソネットに会いに行き、よく生徒たちの前でわいわい前のようにやっているそうだ。
その姿はどう見ても親友…それ以上の何かがあるのかもしれない。
それくらい彼らは仲がいいのだろう、彼らは共にいるのだろう。
これから先、彼らの噂を聞くのが楽しみだ。

「…俺たち仲良しですもんねーお父さん♪」
「・・・・・・あーはいはい、そうですねー…お母さん…」
「うわあまさか返してくるとは思いませんでしたよ」
「ふん、貴方だけがいうとでも思いましたか大馬鹿。わかったら馬鹿なりに私の護衛をずっとしてなさい。」




No.82
■モモコED「わたしの宝物」 投稿者:クロル 投稿日:2012/03/22(木) 23:57

挿絵あり

サクラに妙な質問をされてから数日…モモコは、久しぶりにカフェへと姿を現した。決して、体調が悪かったから来れなかったのではない。
―ヒカリ君とは、どういう関係なの?
その言葉の答えを、ずっと、考えていたのだ。しかし、どんなに考えても明確な答えは見えてこない。
そんな中、本人に会えば少しは答えが出てくるのではないかと思い、カフェへと足を運ぶことにしたのである。
今日はサクラ達もいなかったので、安心していつものようにヒカリの元へと歩いていった。
モモコに気が付いたヒカリは、そっと本を閉じて、彼女に微笑みかける。
ヒカリは、優しい人間である。モモコは、そう思った。
モモコが本で読んだ事しか知らない外の事を、ヒカリは話してくれる。病気の容態も、しばらくカフェに来なかった理由も、今までにヒカリに聞かれたことは無い。
話しても、きっと、全てを受け入れてくれるであろう。…そういう人なのだ。
そんな事を考えながら、モモコは気が付いた。 これが、恋というものなのか、と。
まだ、確信は持てない。…そんな感情は、初めて抱くものだったから。
「…どうかした?」
じっと立ったままでいたモモコに、ヒカリは不思議そうに言葉をかける。
なんでもないぞ、と言ってモモコはいつものように座った。

代わり映えのない、平穏な日々。
みんなの笑顔、みんなの笑い声。そして、小さな想い。 全てが、宝物なんだ。
こんな時が、少しでも長く続きますように―


No.81
■捏造祭:ピン、ラストイベント&アルバム 投稿者:正拳(代理:ラリアット) 投稿日:2012/03/22(木) 23:22

  - メカ亀田戦(亀田の長口上終了後) -

「……お前の言いたい事はよーく分かった。」

あまりに無防備に散歩にでも行くかの様にピンはメカ亀田の目の前へ歩み寄る。

「俺としちゃ言いたい事は幾つかあるんだがよ……ま、一言で言うなら……。」

(ズン、ゴワッ)
強過ぎる震脚で床にクレーターを造りながらピンは構える。割れた床の欠片がメカ亀田の巨体に突き刺さる。

「本気にさせたな。」
「フン、蛋白質トかるしうむの塊デシカナイ人間ガ何ヲ言ウデヤンスカ!貴様カラ死ヌデヤンス!」

(ゴオッ)
振り抜かれる巨腕、先端の鉤爪がピンを引き裂かんと迫る。

「蛋白質……?かるしうむ……?おい。」

(ズン、スッ)
後ろに引いた足での強烈な踏み込みで片足立ちになると同時に両手を交錯させて持ち上げる事により襲い来る凶爪を上へと逸らす。

「なんだソリャ。」
(ズン、ゴバッ)
踏み降ろした足が脛まで埋まる程の絶大な勁を両手を開きながらメカ亀田の巨体に叩き込む。打開と呼ばれる技である。

「ナッ!?」

メカ亀田が驚愕ろくのも無理は無い。たかが人間の打撃で自分が吹き飛ばされるとは思わなかったのだから。
そしてその打点にはくっきりと手形が刻印されていた。

「感謝しろ、超VIP待遇だぜ。お前と言うポンコツが原型留めねえ鉄クズになるまで十だろうと-
百だろうと--千だろうと---
何万発でもブチ込んでやる。」

戦闘開始。終了後アルバム取得。

スマン、繋げて頼むよ。

  - アルバム -

「わははは!美味い酒だな!」
「喜んで貰えて良かった。この日のために買い求めたのだから。」

この日ピンはシンドウと酒を酌み交わした。心ゆくまで杯を干す。

「……そろそろやるか。」
「ああ、頃合いだな。」

外に出て2人は拳を交わし合う。
どちらが上か-
どちらが勝つか-
そんな瑣末な事はどうでもいい。今は只目の前の相手と語り合うのみ。

「愉しいなあ。」
「ああ、愉しい。」

達人2人は笑いながら打ち合う。天にかかる月だけが彼等の闘いを眺めていた。

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pwpkkmnriderdcd

Author:pwpkkmnriderdcd
パワポケスタジアムで行われた「パワポケ空族祭」の作品をまとめてあります。
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